2011年に紀文からキッコーマンにブランド変更はあったものの、一貫して青臭くて飲みにくい豆乳を美味しくしてきたキッコーマン(元・紀文)の豆乳。そのための変わり味試行錯誤はほぼ無限かと思われるほど。ただ正直、今までハズしも結構あった。なので『キッコーマン 豆乳飲料 チョコミント/ココナッツ/シナモン』の3種類は当たりなのかどうか、試してみたい。
デザート感覚の豆乳というコンセプトで誕生したスイーツ感覚のバリエーション
ほぼ無限に広がっていくかのように思えるキッコーマン 豆乳飲料シリーズ。ホームページを確認すると、現行ラインナップは28種類。たださりげなくラインナップから消えているものもある気がする。
今回取り上げるのは、3種類。キッコーマン飲料株式会社『キッコーマン 豆乳飲料 チョコミント/ココナッツ/シナモン』(各200ml・希望小売価格 税抜各90円・2018年2月19日発売)だ。それでは期待に胸を膨らませながら飲んでみよう。
『キッコーマン 豆乳飲料 チョコミント』
アイスクリームのチョコミントも、メーカーによってその仕上がりは様々。美味しいものもあれば、素っ頓狂な味わいのものもよくある。大前提として歯磨き粉の味がすると、嫌う人も多い。
またドリンク系でもチョコミント味は変わり味として登場するが、やはりアイスじゃないと再現が難しいらしく、定着したものはほぼないのが現状。さて、クセのある豆乳にクセのあるチョコミント、マイナス×マイナスでプラスになるのか。
ストローをグッとさして、一気に吸い込む。豆乳が苦手な人はここでおっかなびっくりするからいけない。舌の真ん中からノドへ流し込むように飲むと、クセはあまり感じないもの。ただでさえキッコーマンの豆乳は飲みやすいので、そうして飲めば美味しく感じやすい。
で、驚いた。これがチョコミントアイスの味過ぎて。冷蔵庫でよく冷やしておいたせいもあると思うが、ミントの爽快感が喉奥までスーッと突き進み、チョコレートの甘さがパーッと広がる。これはとても美味しい。正直期待していなかっただけに、余計に美味しく感じる。
『キッコーマン 豆乳飲料 ココナッツ』
非常に美味体験ができたので、気分が上がったところでココナッツ。これもまたクセの強い食材としておなじみ。記者もタピオカが入っていれば好きなのだが、単体のココナッツミルクは香りが苦手。どうしても飲み物ではない範疇に感じてしまう。
ストローをさして、いざ、勝負。ふんわりとした甘さが美味しい。だがごくんと飲むと、喉奥から上がってくるココナッツの強烈な香り。んー、ちょっと苦手。好きな人はたまらないのかもしれないが、ココナッツミルクの主張が豆乳のクセを消している一方で、ココナッツの威力は強烈に。もう少しバランスをとった味わいにして欲しかった。
『キッコーマン 豆乳飲料 シナモン』
ここまで一勝一敗。勝ち越すのか、負け越すのか勝負だ。記者は日頃から牛乳を飲む際にシナモンパウダーを入れるくせがあるので、これは楽観的。だが油断はできない。ストローをさして、さあひと飲み。
普通に美味しい。そういえば昔、健康のために豆乳を飲むことにしていた時、シナモンとカロリーオフシュガーを入れて飲んでいたのだった。つまり豆乳にシナモンと甘みを追加した、そのままの味。普通に美味しい。インパクトはないけれど。
さりげなくマテ茶と生姜が入っているのがチャイ感覚。チョコミントは驚きの美味しさだったが、これはコンサバティブな美味しさ。
まとめ:二勝一敗の勝ち越し!
実はキッコーマン(元・紀文)の豆乳の飲みやすさの追求ぶりは凄まじく、現行商品では無調製豆乳でさえ、かなり飲みやすく、美味しくなっている。
なのでそこまでクセを消すための豆乳飲料商品を続ける必要もないと思うのだが、このように新しい味にチャレンジし続けるのは”よりもっと美味しく”という企業のファイティングポーズなのだろう。
牛乳よりも低カロリーで、糖質オフ。コレステロールもゼロで、アレルギーも起きにくい。そんな豆乳ライフを始めるためのまず第一歩として、この『キッコーマン 豆乳飲料 チョコミント/ココナッツ/シナモン』は非常に意味があるのではないだろうか。入手は全国のスーパー、コンビニなどで可能だ。