2月14日のバレンタインデーでチョコを貰えた男性たち、それは大いなる罠なのかもしれない。というのもチョコレートの中には男性的欲求を増進させる化学物質が含まれ、食べたことで女性に対して不本意ながらも欲望してしまうのだ。
英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らが調べた所、チョコレート内にはキスペプチン(Kisspeptin)という名の、実にロマンチックな名前のホルモンが含まれていることが判明。
この物質は男性の性的な行動を促進するもので、今回これを男性に投与してその脳をスキャン、特定の部位が活性化していることが証明された。その部位とは、異性への肉体的・精神的興奮をあらわすところだ。
今回の研究チームの一人であるウォルジット・ディロ(Waljit Dhillo)教授は「キスペプチンは生殖に至るための感情や反応などを刺激する。今回はその役割を果たすことを発見した」と語っている。
これまので研究でも、キスペプチンは男性の欲望や出産に重要なホルモンであるテストステロンの生成を促進することが判明しており、今回はそれらの成果をさらに補強することになる。
これらの研究成果を踏まえて言えば、チョコレートには媚薬や催淫効果があるということ。意中の人をモノにせんとバレンタインチョコを渡すのは、科学的にも理にかなっているわけだ。
だが男性からすればそれは女性からのトラップだとも言えるだろうし、女性からしても、義理チョコは自分の興味のない男性を無駄に興奮させてしまうということ。男女ともにその使用には要注意だ。
文/関本尚子