立ち食いそばといえば天ぷらや油揚げのイメージが強く、肉がのるとしても少々という感じだろう。だが、東京で一番デカい肉が乗るという立ち食いそばが千代田区・飯田橋に存在する。どんぶりの表面積、3分の2ほどもある巨大な豚バラ肉がトッピングされており、ハンパじゃなくて美味いのだ!
■豚バラ肉は厚くても超ホロホロ
これはJR飯田橋駅から徒歩3分ほどのところにある、老舗立ち食い「豊しま」が出している「厚肉そば」(680円 うどんも可)。醤油だしでこっくり煮こまれた極厚の肉は、ほろほろと言ってもいいほどの柔らかな質感に仕上がっている。噛みしめると、豚の脂、肉汁、そしてだし汁が、じんわりと口の中に広がる。
■とにかくな大きさの肉は感動的
もうこの肉をひとかじりしただけで、十分幸せ!って感じなわけで、一口食べてもまだまだたくさんあるのを見ると、とことん嬉しくなってしまうのだ。肉が多すぎて食べられるかな、っていう心配などではなく、多すぎて大きすぎてとにかく最高!なのだ。
■いなりずしやおにぎりにも合う
豊しまは醤油が強めの黒いつゆなのだが、これと柔めのそばと、脂で甘いバラ肉がよくマッチする。また肉自体の旨味と脂が少しずつつゆに溶け込んでいき、次第にそれ自体もこってりとした旨さへと変化していくのだ。んで、単品のおにぎりや、いなりずしを、このつゆをすすりながら食べると美味い。この分厚い肉をかじりながら食べると、天国の味なのだ。
たしかに値段は700円近くちょっと高い印象ではあるのだが、それに十分みあった極上の味。東京の立ち食いそばのキングと言われるこのメニュー、肉好き、立ち食いそば好きの人はぜひ!
参照/豊しま 東京都新宿区下宮比町1
文/原田大