冬太りには腸内環境改善が一番! 短鎖脂肪酸でカラダを整えるタンサ活とは

寒くなってくると気になるのが「冬太り」。忘年会や新年会など、イベントごとでつい食べ過ぎてしまう機会も増えますよね。

そんな冬太り対策に、腸内環境を整える「タンサ活」が注目されています。11月5日(火)の江崎グリコ株式会社が開催した「タンサ(短鎖)脂肪酸プレスセミナー」では、各回の専門家が、冬太りの原因や対策、そして腸内環境と短鎖脂肪酸の関係について解説しました!

冬太りはなぜ起こる?

イシハラクリニック副院長の石原新菜先生。持っているのは3キロ分の脂肪の見本。

セミナーに登壇したイシハラクリニック副院長の石原新菜先生によると、冬太りの原因は、寒さによる運動不足や、食べ過ぎ、そして日照時間減少によるセロトニンの減少などがあげられるそうです。

「冬太り対策として食事量を減らす人も多いですが、むしろ腸内環境を整えるべきです。それと同時に基礎代謝量も意識しましょう。基礎代謝量は加齢以外に腸内環境の悪化でも減るので、腸内環境を整えることが重要です。」と石原先生は指摘します。

腸内環境と短鎖脂肪酸の関係

腸内環境を整えるには、短鎖脂肪酸がカギとなります。慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授で、株式会社メタジェンの代表取締役社長CEOである福田真嗣先生は、短鎖脂肪酸について次のように解説しました。

「腸内環境の代謝物質の中で注目を集めている短鎖脂肪酸には、肥満抑制、血糖値コントロール、基礎代謝の向上、免疫機能の強化など様々な健康効果があります。体によい効果をもたらす短鎖脂肪酸を増やすためには、腸内細菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂ることが重要となります。ただし、人によって腸内環境が異なるので有効な食事の内容が違ってきます。」

腸内細菌に餌となる水溶性食物繊維を届けることで、短鎖脂肪酸の生成が促される。

グリコが提案する「タンサ活」とは?

江崎グリコは2022年より「タンサ(短鎖)脂肪酸プロジェクト」を始動し、短鎖脂肪酸に関連した様々な活動を行なっています。

セミナーでは、江崎グリコ タンサ脂肪酸探査チームの抗肥満研究担当である馬場悠平氏が、同社の研究成果を発表しました。

「ビフィズス菌と水溶性食物繊維のイヌリンを摂取すると腸内のビフィズス菌が増え、基礎代謝量が増えて日常のエネルギー消費量が増加することが分かりました。」(馬場氏)

この研究成果に基づき、江崎グリコでは、毎日の暮らしの中で短鎖脂肪酸を増やすための「タンサ活」を提唱しています。「タンサ活」とは、毎日の食生活の中に、短鎖脂肪酸を増やすためのビフィズス菌と水溶性食物繊維を取り入れることです。

短鎖脂肪酸が増えることで褐色脂肪細胞が活性化され、その結果エネルギー消費量が増えるという。

タンサ活におすすめの食材とレシピ

具体的な「タンサ活」として、管理栄養士の柴田真希氏考案の「タンサ活レシピ」が紹介されました。ビフィズス菌入りヨーグルトとアボカドと焼き芋を使ったスムージーは、短鎖脂肪酸を増やし基礎代謝量を向上させるのに効果的です。

また、水溶性食物繊維が多い食品として、ごぼう、なめこ、ほうれん草、大麦などが挙げられました。これらの食材を積極的に食事に取り入れてみましょう。

タンサ活の効果を高めるには?

セミナーでは、「効果が出るまで、どの程度の期間、タンサ活を続けた方がいいのか」という質問が出ました。それに対し、「2週間ぐらいで効果が出るので、2週間は続けてほしい」「継続しないと効果が出にくいので、効果が出てからもタンサ活は続けてほしい」との回答がありました。

タンサ活を継続することで、腸内環境が整い、冬太り対策だけでなく、様々な健康効果も期待できます。ぜひ、今日からタンサ活を始めて、健康的な毎日を送りましょう。

編集部: