「教えて!退田さん」が帰ってきた、中小企業のための国の退職金制度「中退共制度」とは?

中小企業の経営者の皆さん、退職金制度について悩んでいませんか? そんな方にはぜひとも知って欲しいのが、中小企業のための国の退職金制度「中退共制度」です。

「中退共制度」とは、昭和34年に制定された「中小企業退職金共済法」に基づいて設けられた、中小企業向けの退職金制度のこと。中小企業が単独で退職金制度を設けるのが難しい状況を考慮し、国と中小企業者の相互扶助によって運営されています。その目的は、中小企業の従業員の福祉の増進と雇用の安定、ひいては中小企業の振興と発展を支えること。

中退共制度のメリットはなんといっても、安心・確実・有利という点にあります。おまけに管理も簡単なため、中小企業の経営者にとっては心強い制度。2024年5月現在、約37万9千社、約362万人の従業員が加入し、5兆5350億円が運用されていることからも、多くの経営者から支持されていることが伺えます。この制度を活用すれば、従業員の将来の生活をしっかり支えることができ、福利厚生としても非常に有効。求人をする点でも有利に働くかも知れません。

「マンガでわかる中退共 教えて! 退田さん」の動画では、従業員が定着しないある中小企業で、社員が定着しないと頭を抱える社長のもとに退田さんが登場。その会社には福利厚生として退職金がなく、人生100年、老後2000万円問題が言われる時代において、若い世代は不安に思うはずだと指摘します。でも「資金面でも管理面でも大変そう…」という社長に、彼女が中退共のメリットを説き始めます。

では実際にはどのようなメリットがあるのか、具体的に解説してみましょう。

【掛金の一部を国が助成】初めて中退共制度に加入する事業主や、掛金を増額する事業主に対して、国が掛金の一部を助成します。
【掛金月額の柔軟な選択】従業員ごとに16種類の掛金月額から選択が可能で、賃金や勤続年数に応じて設定・変更できます。
【簡単な管理】掛金は口座振替で手間がかからず、納付状況や退職金試算額が事業主に通知されるため、管理がシンプルです。
【短時間労働者への対応】パートタイマーなどの短時間労働者向けに特例掛金月額が用意され、新規加入時には掛金助成の上乗せもあります。
【掛金は非課税】掛金は法人企業では損金、個人企業では必要経費として全額が非課税です。
【家族従業員も加入可能】実態として従業員であれば家族も加入できます。

今回の「教えて!退田さん」シリーズでは、制度導入から50年後の未来を描いた動画も制作されており、中退共制度を利用することでどのように社員の未来が変わるのかを具体的にイメージできる内容となっていますので、興味のある経営陣の方はぜひとも見てみてください。また、漫画動画や冊子も用意されており、アニメ感覚で楽しみながら制度を理解できます。また現在、テレビ朝日、BS テレ東、SNS 等にて TVCM を放映中。税理士・退田さん似のキャラクターが、中小企業退職金共済制度のメリットを分かりやすく説明しています。

中小企業の経営者にとって、従業員の退職金制度を整えることは、従業員の安心につながり、会社全体の安定にも寄与します。「教えて!退田さん」と一緒に、中退共制度について学び、活用してみませんか?

中退共制度 特設サイト
https://chutaikyo.taisyokukin.go.jp/special/index.html

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