最新の節電家電事情 テレビ、エアコン、冷蔵庫 パナソニック「くらしのヒント」で見た驚愕性能

パナソニックがプレス向け展示会「くらしのヒントEXセッション秋 『冬の快適くらし空間(節電と安心)』」を10月17日に開催。日々の快適な生活をどう実現するのか、そのヒントとなる家電を提案するという内容なのだが、そこで見た家電の性能は、どれも素晴らしいものだった。

同イベントでは、テレビ&レコーダー、エアコン、洗濯機、冷蔵庫といった同社大型家電を「節電」「安心」「快適」のキーワードから紹介。

会場でメディアから注目を集めていたのが「節電」に関する家電だ。今年の夏は「沸騰」と言われるほどの酷暑であり、また電気代が上昇していたことから、同社は「消費者の節電や節約に対する関心は高まっている」ことに着目。実際、9月に実施した「電気代・節電・節約に対する意識」をテーマにした調査では、6割以上が「電気代が上がった」、8割が「電気代値上げの負担感じる」と回答している。

エオリアは自動でフィルター掃除される機能があり、掃除された状態が左、掃除されない状態が右となっている。フィルターが適切にされていないと、これほど送風量が変わるのだ!

エアコン「エオリア」はAIを搭載。季節や住宅環境と生活パターンを解析することにより温度調整を最適化し、自動で電源オフにしたり、自動おそうじ機能でフィルターをきれい保ったりすることで、効率よく温度管理を行うことができる。

室外機からの排熱を使うことで霜取り運転する「エネチャージ極上暖房」、外気中の水分を室内に送ることで部屋を加湿できる「給水レス加湿」などの機能も搭載。ハード面だけではなく、専用アプリにより電気代を可視化することで節電を促す、使う側の意識に対してのアプローチも興味深い。

ドラム式洗濯乾燥機の最新モデル「NA-LX129C」は、薄型ヒートポンプ部品をドラム上部に配置する「はやふわ乾燥ヒートポンプ」式となっており、大風量による除湿・乾燥の効率をアップすることで節電ができる。通常のヒーター式に比べて電気代が約半分以下になるほどだ。

ユニークなのは「はっ水回復コース」。アウトドアウェア等のはっ水機能を回復させてくれるというもので、はっ水スプレーなどを使わずに、機能を回復させてくれる。筆者ははじめて知ったのだが、アイロンやドライヤーで熱を与えることでウェアのはっ水機能は回復させられるが、これは手間のかかる作業だ。

「NA-LX129C」はヒートポンプ乾燥の熱を活用することで、手軽にそれができるという。実際に水を使ったデモを体験したが、みごとにはっ水機能が回復しており驚かされた。

左がはっ水機能の回復前の生地、右は回復後。水の付き具合が違う!

ちなみに横回転時の振幅を抑制する「W流体バランサー」、2種類・計4本の「制振ダンパー」、ドラム槽の揺れを検知して回転数を制御する「3D見張りセンサー」による低振動設計がなされており、重い洗い物を入れた際のガタガタ音がしないのも素晴らしかった。

冷蔵庫は、7種類のセンサーを内蔵することで、冷蔵庫内の温度状況をAIが管理し、節電を助ける「ECONAVI」を搭載。冬季の食品や飲み物の冷やしすぎを抑制する「冬季省エネ運転」、気象情報から停電に備えて停電時の保冷時間を約2倍にする「停電そなえモード」といった機能もある。

シンプルな手法で面白かったのが、霜つきを抑えて食材のおいしさをキープする「うまもり保存」。冷凍室の引き出しに専用の「うまもりカバー」をつけることで、ドアを開けた際の外気の侵入を防ぎ、温度変化を少なくすることで食品の霜つきを抑制。一方で、カバーに穴をあけておくことで湿気を逃すというものだ。

「節電」というコンセプト以外でも興味深い製品が多数紹介されており、個人的に「超すごい!」と思ったのは「全自動ディーガ」だ。最近ではテレビ放送の視聴アプリもある中で、はじめはその意義がわからなかったのだが、ディーガの機能は“恐ろしい”ほどに凄いものだった。

ディーガは最大10ch×28日間の自動録画を行うことができる。いわばテレビ番組のバックアップサーバーだ。ネット動画のように番組表からいつもで観たい時に観たい番組を観ることができるし、CMが入ることもない。そして専用アプリ「どこでもディーガ」を使うことで、外出先でもスマートフォンやタブレットで録画番組を視聴することができる。テレビ系アプリはCMがあったり、配信番組が限られていたりするが、ディーガはそれを優に超える機能を備えているのだ。

このように「どこでもディーガ」アプリから、外出先などでも気軽に録画されている動画を観ることができる

追記 後日体験した驚きの掃除機

後日、10月24日リリースのパナソニックの最新のセパレート掃除機の新モデル3種「MC-NS100K」「MC-NX700K」「MC-NS70F」を体験する機会があった。自分で使ってみて、思わず欲しくなってしまったのが、フローリングに特化した「MC-NS70F」。

3種ともコードレスで、充電やゴミ収集といった機能を持つクリーンドック付きなのだが、「MC-NS70F」は特に軽量化されており、掃除をしているという感覚がないほどライトな体感。そして掃除機の吸口が狭いところに入るユニークな形状になっており、ちょっとした隙間もどんどん掃除できてしまう仕様が素晴らしい。

これらの家電は家を「快適」にするために、人をらくに家事をさせてくれる。気になるものがあれば、ぜひともチェックを!

編集部: