3月30日、江崎グリコ株式会社が2代目グリコワゴンお披露目イベントを開催した。グリコワゴンは「子どもたちの成長に寄り添い、笑顔を届ける」という使命のもと2010年に誕生し、以来、東日本大震災後の被災地をはじめ、全国各地で、頑張る子どもたちにお菓子を届ける活動を行ってきた。
その走行距離はすでに10万キロにものぼり、より活動を広げていくために今回の2代目誕生へとつながっている。そんなグリコワゴンに込められた想いに共感し、2代目グリコワゴンには本田技研工業株式会社(以下、Honda)がデザイン監修し、また株式会社シバックス(以下、SIVAX)が制作。
そもそもは、Hondaのチームに所属するレーサーの佐藤琢磨さんが、2020年にインディ500のレースで優勝。グリコも佐藤さんをサポートをしていたことが縁のはじまりだったという。グリコのように、Hondaも「POWER OF TEEN」という十代にもっと夢をもって活躍してもらうための活動をおこなっており、両者ともに「子どもたちの健やかな成長」を目指しているということから、今回タッグを組んでの大きなプロジェクトにつながった。
そして、子どもたちが喜ぶデザインは、子どもたちこそが知っていると考え、15歳以下の子どもたちからデザインを募集。189人の子どもたちによる、新しいグリコワゴンのデザイン画が集まることになった。Hondaのデザインチームにはその発想の素晴らしさ、自由さに涙を流すスタッフもいたという。
集まったデザインからどれかを選ぶのではなく、より多くの子どもたちが喜んでくれるよう画からアイデアを抽出。その結果、Hondaのステップワゴンをベースにした車体のルーフには、ポッキー、ジャイアントコーン、ビスコをはじめ、アーモンドや、メルティなチョコレートの王冠が配置されることになる。またデザイン画の中で一番多かった、虹を車体に配置している。
ボディカラーの初代と同じ赤で、この過剰なまでのデザインは「全部食べられたらうれしいな」という子どもたちの気持ちを叶えてあげたかったという思いから、盛りだくさんなものになったという。
デザインを具現化していったのは、モデルカー製作のプロフェッショナルであるSIVAX(シバックス)が協力。ルーフ上のお菓子は均等に等倍するわけではなく、より立体的で魅力的に映るよう、デフォルメやサイズ感のバランス調整を行っているとのこと。
またリアゲートを開けると、中には可愛らしい表情のロボットが。子どもたちの会話に反応して、表情が変わったり、両手で差し出すようにお菓子を渡したりと、コミュニケーションが取れるようになっているという。
お披露目イベントにはデザイン画を提供した子どもたち7人が参加。車内のこの楽しいロボットに釘付けになって、喜びの声をあげていた。
ちなみに初代グリコワゴンもこれで引退というわけではなく、2代目とともに2台体制で運用していくとのこと。
二代目グリコワゴンは、4月12日(水)~4月27日(木)にグリコピア神戸(兵庫県神戸市)、4月29日(土・祝)~5月31日(水)にはグリコピア・イースト(埼玉県北本市)でも展示され、観ることができる。(完全予約制のためHPをチェックを https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/)