カンロ創業110周年の記念デザインが可愛すぎ Z世代もとりこにするキャンディメーカーのさらなる進化

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「カンロ飴」をはじめとし、「マロッシュ」などでZ世代からも注目を集めるキャンディメーカーのカンロ。11月に創業110周年を迎えたことを期に、ステークホルダーへ向けた施策をスタートした。110周年記念デザインなど、同社ならではの「心がひとつぶ、大きくなる。」企画が目白押しとなっている。

110周年を記念してセキユリヲさん(左)、三須和泰社長(中)、カンロちゃん(右)のトークセッションが開催された。※カンロちゃんはしゃべりません!

「感謝」のアイコンには、同社の人気キャラクター「カンロちゃん」を起用。そしてカンロちゃんの生みの親で、デザイナーのセキユリヲさんが110年を記念したグラフィックや特別パッケージをデザインしている。

セキさんが手掛けたグラフィックは110周年にあわせた11種類で、カンロにちなんだ意味を込めたポップでキュートなもの。

たとえばグラフィックテーマの1つである「candy」は飴が届けてくれる楽しさ、やさしさ、幸せなどをテーマに、キャンディを手にとった人たちが、友達になったり、誰かを応援したりできるような、コミュニケーションツールであることを表現。また三須和泰社長もお気に入りだという「circle」は、キャンディを通じて人がつながっていくようなイメージとなっている。

「心がひとつぶ、大きくなる。」というパーパスのもと、糖から未来をつくり、糖の力を引き出す事に挑み続けてきたというカンロの想いを、いずれも可愛らしく表現している。

このグラフィックを使った特別パッケージ商品は、カンロのデジタルプラットフォーム「KanroPOCKeT(カンロポケット)」にて、2023年2月より展開予定だ。

愛らしくミニマルなデザインで、仕事デスクや居間のテーブルなど、場所を選ばず溶け込むようになっている。
「カンロちゃんの部屋」をイメージして作られたステージ。

また110周年記念として、株主には記念配当を実施し、期末配当には、普通配当12.5円に加え記念配当5円を追加。そして今後は、デジタルを活用したインタラクティブなコミュニケーションを図っていくという。たとえばデジタルプラットフォーム「KanroPOCKeT」のベースを活かし、経営者との懇親会・オンライン工場見学などのコミュニケーションや情報発信をしていく。

また同社工場のある山口県光市、長野県松本市、同朝日村へ商品寄贈といった地元への貢献活動も11月に行った。

ちなみにユニークだと思ったのは、社員へ向けた施策だ。カンロちゃんは公式キャラクターとして地域のイベントなどこれまで様々な場面で登場してきたが、110周年企画として、本社・支社・工場など各所で勤務する全社員を対象に、社員全員が作れる「着せ替えカンロちゃん」のジェネレーターを開発。

社員それぞれが110周年に寄せた気持ちに立ち返ることができることはもちろん、アイデンティティの形成や、出来上がった「MYカンロちゃん」により、社内外のコミュニケーションのきっかけにもなるアイコンが作れるという。自分のカンロちゃんを使って社員さんたちがどのようなコミュニケーションを取るのか、想像するだけで楽しくなってしまう。

味だけではなく、常に斬新なアイデアで業界トップを走ってきたカンロ。さらなる未来が楽しみだ。

カンロ飴をはじめ、金のミルク、ナッツボン、ピュレグミなど錚々たるヒット商品を世に送り出してきた。