パナソニックが新商品として、加湿空気清浄機「F-VXT90」とルームエアコン「エオリア」Xシリーズを発表。「健康で快適な空気と暮らそう」というコンセプトを掲げていることから、同商品が大きな注目を集めている。
依然として収まらない新型コロナウィルスの流行、その中で、屋外の空気環境を気にするのは当然だが、自宅など室内の空気環境への関心も高まっている。
9月24日に開催された、パナソニックによる報道陣向けオンラインセミナーによれば、全国の20歳~69歳男女を対象とした調査では、約9割の人が健康な生活のため空気に関心を持っていると回答。実際、人が一日で摂取する物質において空気は約8割。1日で約18kgも摂っていることになり、健康を考えるうえでは重要なファクターだ。
新型の加湿空気清浄機「F-VXT90」と「エオリア」Xシリーズが注目を集めているのは、これらをクラウド経由で連携させている点だ。たとえば「エオリア アプリ」を使いエアコン側で「うるおい暖房」を選択すると、暖房時に加湿空気清浄機が連動して加湿運転をスタートし、室内の乾燥を防ぐことができる。タンクに水が入っていない場合は加湿をしない。
また19年度以降発売の無線LAN搭載「エオリア」との連携では、エアコンのリモコンから「暖房」を作動させれば、加湿空気清浄機の電源が入っていれば、加湿モードに自動でスイッチングする。
スマートフォンアプリ「エオリア アプリ」(iOS、Android)のアップデートを11月中旬に予定しており、これにより2018年度以降に発売した無線LAN搭載の全機種は連携するようになるという。
一方で、加湿空気清浄機「F-VXT90」は、気流を効率よく循環させる「3Dフロー花粉撃退気流」により、花粉の集じん量がアップ。送風口を改良し、部屋全体に効率よく気流循環させることにより、ハウスダストの中でも重いために吸引しづらく、床上30cmに溜まりやすい花粉もパワフルに吸引。OHラジカルを従来の2倍にした高濃度の「ナノイー X」を搭載し、花粉を99%以上抑制するまでの時間も半分になっているという。
こちらは、専用スマートフォンアプリ「ミルエア」で運転モードのカスタマイズやリモート操作を行うことができる。気になるフィルターだが、「プレフィルター/清潔HEPAフィルター/スーパーナノテク脱臭フィルター」の3つを搭載し、約10年交換不要というのも嬉しい限り。
特筆すべき点は、加湿空気清浄機「F-VXT90」と「エオリア」Xシリーズを同時に使用することで、花粉やニオイの抑制スピードが向上することだ。高濃度の「ナノイー X」を2台から同時に発生させることで、エアコン単独使用時と比べて、花粉とニオイの抑制スピードが約2倍になるという(※「ナノイー X」とは水に包まれた微粒子イオンで、様々な物質に作用するOHラジカルを含む)。
さらに2台同時に使用することで、単独で使うときよりも集じん能力もパワーアップ。空気清浄能力20畳相当のエアコンと、40畳相当の空気清浄機を使用した場合、合わせて60畳相当の集じん能力に。部屋の空気に大きく効果を働きかけるという。
市場想定価格(税抜)は「エオリア」Xシリーズは26万円~41万円前後(11月21日から順次発売)、加湿空気清浄機「F-VXT90」は9万6千円前後(11月2日発売)を予定している。