こんにちは。プログレアイドル・XOXO EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム。通称・キスエク)の一色萌(ひいろ・もえ)です。
新年明けましておめでとうございます。
今年最初の更新です。
もうお正月も過ぎ、日常に戻りつつある頃かなと思いますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私のお正月はというと。
小中学生の頃はクラスメイトと年賀状を送りあい、年明け一週間くらいは毎日届くハガキを楽しみに過ごしたものですが、年々数は減り……ついに年賀状が一通も届かなくなりました。
年に一度、年賀状でしかやり取りをしない友人などもかつてはいたことを思うと、こうして疎遠になっていくのはさみしいなぁと思います。
まぁ会いたい人には個別に連絡を取ればいい話なのですが……それもなんだか後回しにしてしまって、そうこうしているうちにもう一生会うことのない人もこの中にはいるのだろうなと、かつて届いた年賀状の束を見てはそんなことを考えてしまいます。
新年1回目の更新だというのに、なんだかしんみりしてしまいました。
とはいえ、近年の年末年始は多くのアイドルイベントが開催されているので、リアルの交友関係が冷え切っていくのとは対象的に、アイドル・ヲタク活動に関しては実り多く、至極楽しい時間を過ごすことができた年末年始でした。
実際、2020年を迎えて約二週間が経過した現在、私はというとライブをするか、ライブを観るかの毎日です。
まぁいつもと特に変わらないといえば変わらないのですが、今年は今のところ「観る方」も「出る方」も非常に濃く充実したアイドル現場体験を重ねることができていて、滑り出し好調といった具合です。
友達が少なかろうと、少ない友達が年々減っていこうと、心身ともに健康で趣味も仕事も上手い具合にやりくりしていけたら人生最高だな!という心持ちの今日この頃です。
そんな日々を長く持続させるということは難しいということも重々承知ですが……。
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2019年末。何気なくツイッターに投稿したこのツイートがプチバズを起こし、少々話題になりました。
https://twitter.com/hiiro_moe/status/1208386467598225410?ref_src=twsrc%5Etfw
この時、私の身にどういうことが起きていたのかというと。
私は元々、アイドルヲタクの父の影響でアイドルを好きになり、「アイドルヲタクのアイドル」として現在活動をしている
→娘とは対照的に父は社交的で、すぐ調子にのる性格なので自分がアイドルをしていることは父に伝えていない
→何事もなく約3年間過ごしてきたが、父の推しているアイドルさんと対バンで被ってしまった
という一連の流れでした。
結果的に父はその日来場しておらず、キスエクとして3周年を迎え4年目に突入した今も秘密は守られたままです。
とはいえ、アイドルとして活動をしてきた中では父と同じ現場に通っている方がキスエクを観に来てくださる機会もありましたし、ライブの後に終電に間に合わなかったメンバーが家に泊まりに来ることもしょっちゅうです。
生誕やお祝い事の際には花束などをいただくことがありますが、その花を家に持ち帰ると大抵、母の手によって玄関の花瓶に生けられます。
日常生活において、花束をもらう機会はそうそうありません。
あの花々をなんだと思っているのか、とても疑問です……墓穴を掘るような質問になってしまうので、わざわざ訊きませんが……。
正直いつバレてもおかしくないような状況で、バレていないことが不思議であると自分でも思います。
ですがこの不思議な状況は、父の好きなアイドルさんとキスエクはメインで活動している界隈が少し違うということと、父がインターネットに疎いということ、そして帰りが遅い理由をなんとなくごまかしてくれる母の協力により成立してしまっています。
アイドル活動を始めた当初はもっと早くバレるものだろうとそれなりに覚悟をしていたものですが、ここまで来るといつどこで気がつくのか、ということに興味が移ってしまいました。
いっそのと自分から言ってしまおうか?と考えたこともないわけではないですが、「あれウチの娘!」とファン仲間に得意げに流布してまわり、最前列でライブを観覧に来る父の姿がありありと脳裏に思い浮かぶと、その考えも引っ込んでしまいます。
もう隠せる限りは隠し通していきたい所存です。
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キスエクに加入して間もない頃から、自分がアイドルヲタクであるということとそれが父の影響からであるということは隠していなかったので、今このタイミングでこの話題が多くの人の関心を集めたということに驚きました。
今までキスエクを知らなかったアイドルファンの皆さんの目にも届いたようで、この一件以降、楽屋でも特典会でも、「お父さんにはまだバレてないの?」という質問を頻繁にされるようになりました。
それで知って初めて話しに来てくれた方もいらっしゃいました。
なかなかお話する機会のなかったアイドルさんと、その話題で初めて話すことができたりもしました。
何がきっかけになるかわからないものです。
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しかし、私のように公に言っていなくても家族やそれに準ずる親しい人にアイドル活動をしていることを言っていないアイドルさんは多いと思います。
私もそのうちの何人かに、出会ったことがあります。
そもそも、私の場合はバレたくない対象が「ネットに疎い父」と限定されているため、「家でさえ隠し通せればネットで言うのはOK」なだけであって、若いご兄弟やネットに詳しい方に秘密にしたい場合であったならば、そんなネタでバズったら一発アウトでしょう。
私が出会ったアイドルさんの中でも、自分がアイドル活動をしていることを
「誰にも言っていない」
「お父さんだけが知らない」
「妹だけ知っている」
「おばあちゃんにだけ話した」
など様々なケースがあり、それぞれのご家庭の事情はあるにせよ、完全にオープンにして活動をしている子はむしろ少ないのではないか、とすら思います。
ざっくりと言うならば「アイドル活動に理解がないから」という理由が多く、それを突き詰めると「説明がややこしくてめんどくさいから」という帰結に集束する気がします。
「アイドル」という言葉はあまりに多くの意味を内包しすぎて、その単語ひとつで「自分がどこで・どんな人を対象に・どんな活動をしているのか」ということを的確に説明することはほとんど不可能です。
ライブアイドルの文化に少しでも触れた事のある人なら「話せばわかる」可能性がありますが、全く触れた事のない人に言葉のみで一から十まで説明するのは相当骨が折れることでしょう。
そのため、「訳あって本当にバレたくない」アイドルさんと同じくらい、もしくはそれ以上に「言ってもいいけど説明がめんどうだから言っていない」アイドルさんもいらっしゃると思うのです。
案外、あなたのご家族やご友人の中にもアイドル活動をしている子がいるかもしれませんよ。
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好きな界隈が違うから、などとたかをくくって隠すと言いつつも存外大胆に衣装を自宅で洗濯するなどしている私ですが。
今年に入ってから、お名前を出すのも躊躇するくらい近く、何度もライブをご一緒した事のあるアイドルさんに父がハマり始めてしまいました。そうなってくるといよいよ時間の問題といった具合で、戦々恐々と過ごす日々が始まりそうな今日この頃です。
なるべく先延ばしにできないだろうか、などと考えを巡らせつつ、その時が来たら、せめて多くの人に笑ってもらえればいいなぁと思っています。
一色 萌(ひいろ もえ)
ニックネーム:萌ちゃん、萌氏、誕生日:5月27日、出身:東京都、血液型:A型、趣味:アイドル研究、特技、アイドルについて話すこと
WALLOP放送局「キスエクのギュッと!プログレッシヴ!」レギュラー出演中(2018.4〜)
調布FM「キスエクのラジオ、キク!?」毎週月曜日19:00〜 レギュラー出演中
<一色公式Twitter> https://twitter.com/hiiro_moe
<公式Twitter> https://twitter.com/xoxo_extreme
<公式YouTubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UCA7fn3DZFJGDmlxZZg8WQVA
<取材・オファー等> Email : contact@twelve-notes.com
【グループプロフィール】
XOXO EXTREME(キス・アンド・ハグ・エクストリーム 通称:キスエク)
一色 萌・小嶋 りん・浅水るり(研修生)の3名からなる、プログレッシヴ・ロック(略:プログレ)※をモチーフとした楽曲をパフォーマンスしているアイドル。
※特徴として、曲調がよく変わる・曲が長い・変拍子が多い、といった点が挙げられる。
2017年に、発売したシングル「えれFunと”女子”TALK〜笑う夜には象来る〜」に対して(キング・クリムゾン「エレファント・トーク」オマージュ)元キング・クリムゾンのエイドリアン・ブリューがその動画に「I like it!」とコメントで絶賛。
ライブ活動の他、ディスクユニオン新宿プログレ館で一日店員を務めたり、プログレファンの聖地である吉祥寺シルバーエレファントに、アイドルとして初出演。
2019年にフランスを代表するプログレバンドMAGMA公認カヴァー曲の「The Last Seven Minutes」を初披露。その動画がyoutubeにアップされると、カヴァーを公認したMAGMAが、公式Facebookで紹介したこともあり、一日で2000以上の再生数を得て話題になる。
翌2019年には、日本のプログレバンドの雄、金属恵比須とのコラボレーションで、90年代プログレを代表するスウェーデンのバンド、ANEKDOTENの「Nucleus」を公認カヴァー。
同年7月25日には2バンドを擁してのセカンドワンマンライヴを渋谷WWWにて行った。
都内を中心にライヴ活動を行なっており、プログレッシヴ・ロックを知っている人も知らない人も楽しめる、と好評を得ている。