育児中の“時短”につながる家電とは ベビーモニター、電気圧力鍋、ドラム洗濯乾燥機…

かねてからママ系メディアで取り上げられていた、Panasonic(パナソニック株式会社)の「ベビーモニター KX-HC705」が、育児雑誌が選んだ2019年子育てトレンド「第12回 ペアレンティングアワード」の「モノ部分」を受賞した。

この賞は2019年で育児業界に影響を与えた人物、ヒット商品、話題になった出来事などの子育てトレンドを表彰するもの。人ではNON STYLE・石田明、田中美保、犬山紙子、小島慶子などが受賞し、大きな話題となっていた。

様々なものが受賞をしているが、子育てという忙しい時期の中での時間の確保、という意味において家電が持つ役割は大きい。パナソニックが本年11月26日に開催した「子育てお役立ち家電セミナー」であらためて、子育てと家電との関わりについて取材を行った。

電気圧力鍋は子育ての“食”を支える

パナソニックの同セミナーのサブタイトルは「知らなかった!こんなに便利な子育て家電」。文字通り同社が開発した子育てに役立つ家電の紹介を行うものだが、ベビモニター以外にも興味深いものがちらほら。

たとえば今年ブームとなった電気圧力鍋。同社は1977年から電気圧力鍋を発売している草分け的な存在で、パナソニックの最新モデル「SR-MP300」も販売数は好調で、口コミも高評価。これは折からの時短家電のトレンドに位置づけられるもので、子育て家庭にとってその意味合いは大きいだろう。

今回のセミナーで紹介された電気圧力鍋が解決する問題として以下のようなものがあげられた。「疲れているのに、食事を手作りしてしまって余計に疲れる」「健康を考えて薄味にすると食べないので、だんだん濃い味になる」「子供の離乳食は準備してあっても親の食べる分までは手が回らない」…等々。

電気圧力鍋の機能について簡単に説明をしておくと、従来の圧力鍋と異なり、火を使わず、電気式で圧力鍋を自動制御して調理ができるというもの。時間や温度は調整・設定できるので、スイッチさえ入れれば火の前で待たずとも、そのまま調理ができてしまうのだ。

パナソニックの「電気圧力鍋 SR-MP300」ならば内部には1.7気圧の高圧がかかるため、かなりの時短圧力調理が可能だ。また子育てという意味では時短以外にも、圧力鍋であるゆえに無水調理ができ素材の栄養や旨味をいかすことができるし、コンパクトサイズながら満水容量が3リットルあるので、カレーなら4〜5人前作ることができる。

子どもたちの栄養や味付け(旨味をいかすので濃い味にならない)、またたくさん作れることで時短につながるメリットがある。

実際、このセミナーでは離乳食の実際に作るコーナーがあり、そこではボタンひとつで離乳食を作っていた。

(※恥ずかしながら筆者は電気圧力鍋の知識がなかったため、今回その機能に感心をした次第。低温調理ができるのも嬉しい!)

遠くからも赤ちゃんを見守れるベビーモニター

そして本年「第12回 ペアレンティングアワード」のアワードを受賞した「ベビーモニター KX-HC705」だが、一体どんな製品なのかわからないという方もいるだろう。これは赤ちゃんのベッドにカメラを設置し、離れていても赤ちゃんの様子をモニターで見守ることができるというもの。

ナイトモードが搭載されているため、電気を消した部屋でも赤ちゃんを見守れる、モニター機は持ち運びが可能、赤ちゃんが泣いたら自動でおやすみ音(胎内音、ホワイトノイズ等)を再生でき、またWi-Fi不要といった機能が備えられている。

セミナーでは親たちの声として「泣いていると思って寝室に行ったら空耳だった」「寝かしつけた後、気になって何度も寝室を見に行ってしまった」「寝ている間に家事、料理をしようと思ったら一緒に寝落ちした」といったものが紹介されていた。

たしかに、そんな親たちからすれば、赤ちゃんから離れていても見守れるほど、安心感のあることはないだろうし、自身が一息つくことにつなげられる。

ベビーモニター・ユーザーの声として「子供が寝た後PCで仕事をしています。横にモニターを置いて、仕事しながら様子が分かるので助かっています」「2階で娘を寝かせた後にちょっと1階の掃除をしたいなぁというときに、助かりましたね」といった声が紹介されていた。

子育てにおいて家電の果たす役割は大きい

ヘアカッター パックンカット ER3300P

他にも時短にまつわる機能を持っていたものとして、簡単・手軽な赤ちゃん専用「ヘアカッター パックンカット ER3300P」や、洗濯〜乾燥までおまかせでできる「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900A」、ナノイーX搭載の「食器洗い乾燥機 NP-TZ200」などがあげられる。

家事自体については、その負担を減らすには意識が重要な側面もあり、たとえば自分ですべてを抱え込まない(家族にも分担させる)、その家事が本当に必要かを考える(洗濯なら回数を減らす)といったことだ。だがそれらは通常の家事であって、育児は、プラスアルファとなる負担であるし、大事な子供であるゆえに手抜きがしにくいもの。

それだけにこういった便利家電の登場は、大きな意味を持つことは間違いない。親たちの負担が少なくなり、そして子どもたちにより愛情を注ぐ時間ができれば、それほど素晴らしいことはないだろう。

編集部: