「熱海銀座おさかな食堂」が地元で人気!ランチも居酒屋も最高の味で、温泉の街を盛りあげる

「熱海銀座おさかな食堂」(静岡県熱海市銀座町8ー8)というお店が、今人気のスポット熱海にオープンし、観光客にも地元の人たちにも大きな話題になっているのをご存知でしょうか? 地元の鮮魚をふんだんに使ったお料理や、伊豆名物の高足ガニ、そして地元熱海の名店の食材を使うことで、熱海の魅力をこちらで一度に味わえてしまうんです!

熱海で話題の海鮮料理店

熱海はビーチあり温泉ありで、東京からは日帰りで行ける観光地として、今や若い世代を中心に再び支持を得ている観光スポット。またスイーツの名店が続々登場しており、熱海プリンやいちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.などが、今の熱海人気を支えています。

ただ、意外にも観光客から漏れてくるのは、地魚などの海鮮グルメをもっと食べたいという声。熱海の駅前や目抜き通りには、観光客の舌を楽しませてくれるお店が少ないのです。また観光客向けのため、お値段が高かったり華やかさにかけていたりと、若い観光客・カップルを惹き付ける魅力に欠けていて、地元からも“もっと旅行者を楽しませる店を”という声があがっていました。

「熱海銀座おさかな食堂」はそんな期待に応えるように、2019年8月8日にオープン。立地も「熱海プリンカフェ2nd」やレトロな喫茶店が立ち並び、ビーチにもほど近い熱海のメインストリート、熱海銀座です。ニーズや場所も良いこともあり、Instagramでもすでに多数の写真が投稿されるなど、あっという間にトップクラスの人気店へとかけあがってきています。

そんなおさかな食堂の魅力を探るべく、現地に行ってしっかりと食べてきました! そして判明したのは、インスタ映えや立地の良さだけではなく、人気のポイントはそのお味と真心でした。舌も心もとろけましたよ!

レアなカニ、高足ガニが食べられる!

お店に入ると元気な店員さんたちがお出迎え。そしてカウンターには熱海や伊豆などの地魚・野菜などの食材や、巨大な蒸し器などがところせましと並べられています。店員さんたちの活気、そして食材の華やかさだけで、もうワクワク! そして驚いたのは高足ガニの入った生け簀。その名の通り、足が長いカニで、毛ガニやタラバガニに比べるとレアな食材で、それを出しているだけでもびっくり。

店員さんに聞いてみたところ(雰囲気が良いので色々と聞きやすいのも良かったです!)、この高足ガニは大きいものは2mを越えるそうで、ただし、今生け簀にいるぐらいのミディアムなサイズが最も美味だとのこと。ディナー・タイムにはこのカニを、刺し身、焼き、蒸しの3種のメニューから好きな調理法で作ってもらえるとのこと(9,800円)。

花束のような美しさの丼が凄い!

今回頂いたのは「網代サバ丼」(1280円)。熱海の隣にある温泉と漁師の町・網代(あじろ)で養殖されている名物のサバを使ったメニュー。イワシを生き餌で与えており、従来のサバよりもさらにトロトロに脂がのっている。金華さばや関サバにも匹敵するという網代のサバを、刺し身と炙りの両方で楽しめるんです。

まるで赤い花束のような美しいシルエット、そして口に入れると、もう天国の味わいです。新鮮なサバを使っているので、青魚特有の生臭さもなく、そしてサバの美味しさだけを感じることができました。

そして「熱海銀座おさかな食堂」の人気の秘密が、三種類の調味料。マグロ飯専用醤油、旨ゴマだれ、〆の魚介出汁が用意されています。まずはじめはワサビとマグロ飯専用醤油をつかって食べ、その次にはコクと風味豊かな旨ゴマだれで頂きます。そして最後には、濃厚な魚介出汁を注いでお茶漬けとして楽しめるというあんばい。筆者が食べたのはサバ丼ですが、海鮮丼やお刺身定食など、どれでも上記の3種類が楽しめます!

専用醤油はもちろん美味しいですし、サバととっても相性が良いのがゴマだれ。また意外にもびっくりするほど美味しかったのが(失礼!)〆の魚介出汁でのお茶漬けなのです。旨味のしっかり入ったこの出汁をかけると、一気にパンチのある美味しさに。海鮮丼をお茶漬けに…なんて思わず絶対食べてほしい!

店内を見渡すと、みんながこの〆の魚介出汁を頼んで、ほくほく顔で食べています。海鮮丼って具たくさんでも、どうしても単調な味わいになりがちなのですが、3種類の食べ方ができるおかげで、常に違った味わいを楽しめるのが嬉しいかぎり。

丼も定食も品数豊富、熱海のランチの決定版網代サバ丼以外にも素敵なメニューがたくさん揃っています。

「熱海のタカラ箱海鮮丼」(1580円)。その日に仕入れたおすすめの地魚を、日替わりでゴロゴロと盛り付けた豪華な海鮮丼です。日替わりのネタは、店内に貼り出されているので、行くたびに違った味が楽しめます。タコやエビのタワーもインパクト大(ディナー・タイムにも提供)。

「海鮮てっぺん丼」(2480円)の高さは約20cm! ネギトロ、カンパチ、イクラなど新鮮な魚介類が、こんなにたっぷり味わえる海鮮丼はそうそうない。インスタにあげたら、かき氷やスイーツと間違えられそう!

駿河湾釜揚げシラスどっさり丼ぶり(1380円)は店員さんが太鼓を叩きながら掛け声をかけてくれますし、熱海サーモン丼は網代のご当地サーモンとして名高い網代サクラマスを使っているなど、あらゆるメニューに注目のポイントが。熱海名物を使った、金目鯛丼(2780円)、あじ丼(1280円)もおすすめですよ。

丼ぶりだけじゃありません。「お刺身定食」は何種類もの鮮魚を、これでもかと分厚く引いたものが並びます(1580円)。金目鯛の刺身に一尾まるごとの煮付けがついた「金目鯛定食」(2,380円)もお得!


ちなみに「熱海銀座おさかな食堂」は、夜は「熱海銀座おさかな酒場」という名前に変わります。メニューも変わり、「地場野菜のバーニャカウダ」(780円)、「ウニ板 伊豆ワサビ」(980円)、「おさかな鍋さん」(1580円)といった酒のあてに良さそうな素敵なものがならびます。

ただ美味しいだけじゃない、熱海のみんなの力が大結集

「熱海銀座おさかな食堂」が凄いのは、熱海周辺の漁師さん、農家さん、地元のお店、そんなみんなのたくさんの力を集めているところ。そんな人たちが仕入れに協力しているから、メニューも比較的安価にすることができるそうです。たとえば海産物だけではなくて、お豆腐や干物は個人商店から仕入れているし、野菜や天城ワサビ(一部メニュー)も地場産のものを使っています。

たとえばメニューに名前の載っている、はんぺんを提供している山田屋ねりものや、干物を提供している小澤ひもの店は、実際に熱海の街にある店舗。お店でこういった食材を食べることで、お客さんが実際にそれらのお店に足を運んだり、そんな熱海全体への波及効果があるわけです。

「熱海銀座おさかな食堂」のコンセプトである“熱海の宝を伝えて、熱海の夢を語る”というのは、そういうローカルの素敵な物産やお店の魅力を伝えていくということ。そんな素敵な意味が、お店に訪れてようやくわかりました。今新たな盛り上がりを見せている熱海は、裏でそんな人々のコラボレーションがあるというのは感動的。

熱海にこれから行く人たちは、そんな熱海の盛り上がりとそれに関わっている素敵なお店をチェックしてみて!

【詳細】
熱海銀座 おさかな食堂 (夜は、おさかな酒場)
所在地 : 岡県熱海市銀座町8-8
アクセス : JR熱海駅 徒歩14分
TEL : 0557-82-3715
営業時間 : ランチ11:00~15:00(L.O. 14:00)、ディナー 17:00~22:00(フードL.O. 21:00、ドリンクL.O. 21:30)

昼メニュー:網代サバ丼、駿河湾釜揚げシラスどっさり丼ぶり、海鮮てっぺん丼、あじ丼、金目鯛丼、お刺身定食、金目鯛定食、熱海のタカラ箱海鮮丼。

夜メニュー:刺身盛り合わせ、おさかな鍋さん、高足ガニ(刺・焼・蒸)、地場野菜の蒸しバーニャカウダ、熱海で贅沢丼〜ウニ、トロ、イクラ〜、ウニ板伊豆ワサビ、魚串盛り合わせ等。

定休日 : 無し
席数 : 65席
公式サイト:http://www.osakana-atami.com/

編集部: