世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」と関西のソウルフードお菓子「ぼんち揚」のコラボ商品第4弾『6パック ぼんち揚 チキンラーメン味』が新登場! 「ぼんち揚」をベースに、チキンラーメンの味わいや風味をプラスしたという。しかし、第3弾までの感想にはチキンラーメン感がないという厳しい声も……。ならば記者みずから「チキンラーメンどんぶり」と食べ比べて確かめてみるしかあるまい!
コラボの始まりは2016年。第4弾復讐戦(?)で、どこまでチキラー味に迫れたのか!?
日清食品の「チキンラーメン」は昨年、発売60周年を記念して様々な企業とのコラボ商品を発売。スナック大手の湖池屋の「チキンラーメンポテトスナック」やローソンの「でからあげクン チキンラーメンローストしょうゆ味」などを開発している。
そのなかでひと際ネタ感に溢れていたのが、関西で有名な揚げ米菓ぼんちあげ株式会社とのコラボ商品「ぼんち揚 チキンラーメン味」だ。パッケージデザインがチキンラーメンそっくりのため、どうしてせんべいコーナーにチキンラーメンが!? と驚きの声もあがったほど。
実は両社のコラボは60周年記念が初めてではない。2016年にぼんちが日清食品の連結子会社となったのを機に開発されたのが初となっている。昨年は同商品のパッケージをリニューアルして販売。さらに同年11月に5パックセットとして販売されており、すでに3度実施されている。
つまり、今回比較する『6パック ぼんち揚 チキンラーメン味』(6パック・希望小売価格 税抜220円・2019年7月22日発売)は、その第4弾に相当する。味わいは同じだが、パック数が6に変更となり、より小分けできるようになった。
ちなみに、関西では有名な「ぼんち揚」だが、関東や東北、北海道では別会社のつくる「歌舞伎揚」が有名。「ぼんち揚」は出汁の効いた味付けが特徴なのに対し、歌舞伎揚は醤油ベースの濃い味付けとなっている。
第3弾までの感想をネットなどで調べてみると、人によって意見は様々。チキンラーメンの味がする、という声やいつものぼんち揚と変わらないという声もあった。つまり今回の食べ比べでは、チキンラーメンの味がきちんと味わえるかがポイントとなる。それではさっそく確かめてみよう
チキンラーメンを感じられるかどうかは味わい方次第。記者が見つけた楽しみ方
まずはチキンラーメン味の再確認から。使用したのは「チキンラーメンどんぶり」。お湯を注ぐだけで出来上がるカップ麺タイプだ。卵を入れたいところだが、今回はそのままでいただきます。
鶏ガラベースのシンプルなスープに、味の付いた縮れ麺。チキン味なのは当然だが、さっぱりとしたクリアな味わいとしょっぱさが入り混じった唯一無二の味わいは特徴的といえるだろう。
気に留めておきたいのは鼻に抜ける醤油の風味。決してそれ自体が上質だとは思わないが、どこか懐かしさと安らぎを感じられるのはチキンラーメンならでは。
一通りおさらいしたところで、本命の『6パック ぼんち揚 チキンラーメン味』を実食。
チキンラーメンの特長を表現するために、生地にチキン味のたれを練り込み、旨味と香ばしさを表現しているのだそう。
ヒョイと口に放り込んでひと噛み。口の中でカリッと大きな音が鳴り響く。
食べてみると、本当にコラボ商品なの? と疑問に思う理由が分かった。「ぼんち揚」は出汁の効いたお菓子だが、一番印象に残るのは醤油味。その味わいがチキンラーメンと似ているため、ギャップを感じにくくなっているのだ。
これをカバーするためか、『6パック ぼんち揚 チキンラーメン味』の原材料には、本家には入っているかつおだし粉末と昆布出汁が入っていない。しかし、醤油味にカリッとした食感がプラスされて似たような印象になっている。
確かに直感的には分かりにくい味わいだが、しっかりとチキンラーメンらしさを感じられる箇所があった。それは風味だ。
香ばしいチキンの香りが生地の中に閉じ込められているため、しっかりと砕いて香りを開放する。こうすることで生地に練りこまれたチキン味のたれを感じられるというわけ。食べ終わった後の息にもチキンの香りが残っているのがよく分かる。
即席麺と揚げ米菓の2大ブランドのコラボ商品は、味だけでなく風味までしっかりと感じることで楽しむことができた。それぞれベースの味が醤油のためその差が分かりにくいが、見方を変えれば、1つで2つの味わいを感じられるのは面白い。気になった方は食べ比べしてみてほしい。第4弾まで続いた理由が分かるはずだ。
全国のスーパー、コンビニで発売中。