いわゆるラーメンを食べ終わった後の残ったスープにライスを投入するという、ダイエット実践者だったら悲鳴ものの罪深い行為が、ぶっこみ飯、追い飯。ラーメン店でも、インスタントだとしても、正直とても美味しい。『カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯』はそんな背徳の(?)行為をトリビュートした製品。そこで本家「カップヌードル シーフードヌードル」と食べ比べしながら、あることに気づいた!
真のぶっこみ飯になるために足りなかったもの、それは麺。合わせ食べなら実現できる完全形態!
日清食品『カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯』(94gうち麺75g・希望小売価格 税抜 230円・2019年7月8日発売)は、「カップヌードル シーフードヌードル」が今年7月で発売35周年を迎えることを記念して生まれた、ラーメンを食べた後にライスを投入するぶっこみ飯を作り込んだ製品だ。
「カップヌードル シーフードヌードル」と言えば、近年では若い世代の中では、本家「カップヌードル」を超えるほどの人気を博す商品。確かに魚介香り立つ白いスープの魔力は記者もよくわかる。時折無性に食べたくなる。
食べ終わった後のスープにライスを投入したら、美味しいことは食べなくてもわかる。だからこの『カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯』の誕生の理由も動機もよくわかる。
そこでいつものごとく、本家「カップヌードル シーフードヌードル」と食べ比べをしていたのだが、そこで気がついた。確かに海鮮白湯的な磯味スープに、たまご、カニ風味かまぼこ、キャベツ、イカ、ネギをかやくに添えた『カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯』の美味しさはわかる。熱湯5分の簡単調理で、湯入れの時の泡立ちに一瞬びっくりするが、注意書きにある通り、心配はない。
容器の口径が大きいせいか、本家よりもかやくが少なめに見えるのは気のせいだろうか。
そもそもこの日清食品の「カレーメシ」などでおなじみの、平べったくて食感の良い謎米(?)が、記者は大好きである。それをシーフードヌードルのスープに合わせて美味しいのはむしろ当然。
ただ記者は生粋のぶっこみ飯/追い飯ファンでもあるので、異議を唱えたい。食後のラーメンスープにライスを投入した場合、下品だけれど、残ったちょろちょろの麺も美味しさの重要な要素ではないかということ。
しかし『カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯』にヌードル要素(麺)はないのだ。つまり食べ比べしていて気がついたのだが、「カップヌードル シーフードヌードル」と『カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯』を一緒に食べてこそ、本物のぶっこみ飯/追い飯として完成するのではないかと。
コストも倍増するし、糖質、カロリーは目も当てられないけれど、食べたらやはり完全なるぶっこみ飯の味がして美味しい。残った麺のように少しだけ「カップヌードル シーフードヌードル」から『カップヌードル シーフードヌードル ぶっこみ飯』に麺を移動させると、過剰に美味しくなった。
この美味しさは夏限定でためすことができる。もちろん単体でも美味しい。入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。