今や海外からも注目される緑茶。近年、国内では、明確な産地が明記された“産地茶”の人気が上昇し続けている。静岡県の掛川市は、お茶の生育に適した豊かな自然に恵まれ、全国でも有数のお茶の産地。ここで作られる特産品「掛川茶」が、近年注目を集めている。掛川茶は独特の深蒸しという製法により、味わいや緑茶の健康効果が高まるとされており、過去にはTVでも話題に。今回は、そんな掛川茶でシェア率第1位と3位※を獲得した国太楼の『深蒸し一番摘み掛川茶 』と『深蒸し掛川茶』を試してみた!
※日経POSデーター2018年10月~2019年3月(掛川茶部門)より
コクのある深い味わいを作りだす「深蒸し製法」
近年、人気が上昇している”産地茶”。「掛川茶」の他、鹿児島県産「知覧茶」や埼玉県産「狭山茶」などが有名。その中でも、「掛川茶」は2011年に、NHK『ためしてガッテン』が「ガン死亡率が日本一低い掛川市、深蒸し掛川茶のカテキンで健康」と題し掛川茶を取り上げ、注目を集め話題に。
掛川茶の売り上げは、2000年と比較すると2018年は6倍以上。さらに、売り上げの上昇だけでなく、日本の三大茶品評会において数々の賞を受賞! その品質が高く評価される理由は、茶葉を育てるのに適した豊かな自然環境だけでなく、「深蒸し」という製法にある。
「深蒸し」とは、茶葉の蒸し時間を通常の煎茶の2~3倍にする製法。こうすることにより、コクのある深い味わいの茶葉に仕上がるのだ。また、茶葉の組織がやわらかくなることで、緑茶がもつ健康成分が出やすくなるのだとか。
掛川茶の売り上げシェア率第1位の商品『深蒸し 掛川茶』
そんな掛川茶で大きなシェア率を誇るのが株式会社国太楼(本社:埼玉県所沢市)だ。生産工場は静岡県にあり、産地メーカーとして掛川茶の話題性をいち早くキャッチし、商品化したことでシェア率第1位の『深蒸し 掛川茶』(100g・希望小売価格 税抜○○円・発売中)とシェア第3位の『深蒸し 一番摘み掛川茶』(100g・希望小売価格 税抜○○円・発売中)を獲得しているという。
国太楼は、1962年から、コーヒーやお茶に関する様々な商品を開発・販売。掛川茶に関しては、栽培環境のよい山間で茶草場農法※を取り入れるなど、熱心な生産者の上質な茶葉を使用している。
※刈り取り乾燥させたササやススキを茶園に敷く農法。土壌の改善につながるなどの効果がある
今回は、そんな国太楼が販売する、掛川茶シェア率第1位の『深蒸し 掛川茶』とシェア第3位の『深蒸し 一番摘み掛川茶』をおためし。どちらも、現地の生産者と共に厳選された高品質な茶葉で作られたもの。それぞれ淹れて飲んでみよう!
さわやかな香りの『深蒸し 一番摘み掛川茶』
一番茶は新茶とも呼ばれており、年の最初に生育した新芽を摘み作られたお茶。新芽が生えたころのやわらかい芽は、香り高く旨味が濃厚。
『一番摘み掛川茶』は、深蒸し製法により、さらに深い味わいとさわやかな香りが特徴だ。
実際に飲んでみると、さわやかな香りに癒される! そして、ほのかに苦味がありながらも渋さは感じず、まろやかな印象。それでいて、緑茶の旨味もしっかり感じられた。
緑茶の旨味をストレートに楽しめる『深蒸し 掛川茶』
次に、『深蒸し 掛川茶』を飲んでみよう。こちらは、香りある深蒸し製法の掛川茶に火入れを行ない、コクがある味わいに仕上げられたお茶。
香りは、上品ですっきり。味わいは、一番摘み茶よりもコクと苦味があり、緑茶の旨味をストレートに感じられる。
個人的な感想だが、『一番摘み掛川茶』は朝に飲みたくなるお茶。『深蒸し 掛川茶 』は夕食の後に飲みたいと感じた。
ちなみに、健康効果が期待できるポリフェノール・茶カテキンの含有量は、『深蒸し 掛川茶 』は95.4mg、『一番摘掛川茶』は63.5mgだ(いずれも茶葉4g抽出液お湯150㏄あたり)。茶葉の成分をまるごと摂るには、湯のみの底に残ったお茶も飲みきることも忘れずに!
掛川の豊かな自然環境のもと、深蒸し製法で丁寧に作られた『深蒸し掛川茶 』と『一番摘掛川茶』。コクや風味が良いうえ、健康効果もアップするとなれば、選ばない理由はないだろう。こだわりの品質ながら、良心的な価格なのもうれしい!
全国のスーパーや小売店で販売中。