カンロが海苔の老舗企業山本海苔店と開発した『海苔のはさみ焼き』をご存知だろうか。焼き海苔でわさびや梅を挟んだシンプルな食べ物で、お菓子のようにパリパリと食べることができる商品だ。1袋あたりのカロリーも少なく、小腹を満たすのにもぴったり。今回は同シリーズにて発売されている2種類を紹介しよう。
パリパリ食感の海苔とフレーバーの味の相性が良すぎて手が止まらない!
海苔は、縄文時代から食用として親しまれてきた歴史のある食べ物。海藻類のなかでも非常に高価なもので、献上品として扱われることも多くあった。江戸時代初期に養殖がされるようになると和紙の製法を応用した海苔、つまり、現在私たちが良く目にする紙状の海苔が生まれ、江戸の特産物としても知られるようになる。
そして、江戸時代の終わりに海苔の専門店を創業したのが老舗企業山本海苔店。1849年創業、1946年に株式会社となり、現在に至るまでずっと海苔を扱い続ける日本を代表する企業だ。
実は、西日本のおにぎりなどに使われる“味付け海苔”を開発したのが山本海苔店。海苔を単なる海藻として扱うだけでなく、それ自身を味わえるものとして考案された。開発当初は宮内庁御用達品として扱われていたが、一般に販売されるようになると瞬く間に人気商品となった。
今回紹介する『海苔のはさみ焼き』は、食事のお供として食べられていた海苔をおやつ感覚で食べられるようにカンロが山本海苔店と共同開発した新スタイルの商品。
味付きの粒を海苔ではさんでおり、サンドウィッチのように楽しむことができる。
それでは、現在販売されている2種類の味を順に紹介しよう。
海苔とわさびのはさみ焼き
『海苔とわさびのはさみ焼き』(4g・希望小売価格 税抜138円・発売中)は、わさび風味の粒々と藻塩を挟んだはさみ焼き。エネルギーは1袋食べても12kcalとヘルシー仕様になっているので、小腹が空いたときや口が寂しいときのお供にもぴったりだろう。
パッケージにはチャックが付いており、好きなタイミングで食べられる。表には江戸時代を表す浮世絵が描かれており、これを眺めているだけでも面白い。絵柄は何種類もあるので集めるのも面白いだろう。
味はというと、パリパリとした乾燥海苔の食感がわさびの辛みと藻塩のしょっぱさに抜群に合う。ほどよい辛さのわさびの風味が海苔の良さを引き立て、海苔の食感と磯の香りがわさびのツンとした味わいを引き立ててくれる。これは旨い。
食べる前から海苔の香りが心地良かったが、口に入れるとより一層それが際立つのもポイント。有明海産の海苔を十二分に堪能できる。おやつとしてはもちろん、お酒のつまみにもぴったりだ。
海苔と紀州梅のはさみ焼き
『海苔と紀州梅のはさみ焼き』(4.4g・希望小売価格 税抜138円・発売中)は、紀州産南高梅の粒々を海苔で挟んだはさみ焼き。
こちらも1袋あたりのエネルギーは13kcalとヘルシー仕様となっている。基本的な仕様は同じで、チャック式となっているため好きな時に食べられるし持ち運びもできる。ちなみに、こちらの商品のパッケージデザインは1種類のみ。
ヒョイと口に入れると、初めは梅の味は顔を見せず、海苔のパリパリ食感と磯の香りを味わう。後半になると梅のしょっぱさとすっぱさが主張し始めた。『海苔とわさびのはさみ焼き』と違い、梅の粒々が溶けにくいのが原因だろう。数回噛むことで梅の味わいが染み出るように海苔と馴染むので、梅を早く感じたいときは積極的に粒を噛むのがおすすめだ。
ふりかけやお茶漬けに使っても美味しそう。
おやつにもつまみにもなる、”おやつまみ”
味付きの粒々を海苔で挟んだシンプルな食べ物なのに、おやつにもつまみにもちょうどいい味わいがこの商品の大きな魅力。もちろん、ご飯と一緒に食べても文句無しで美味しい。チャック付きで持ち運びができるので、口が寂しいときの間食用にもぴったりだ。
全国のスーパー、コンビニ等で発売中。