本州の至る所で、桜シーズンが到来。満開の桜を見ながら桜スイーツはいかが? ということで、この度登場した、老舗和菓子店の亀屋万年堂(東京都目黒区)定番商品「ナボナ」のこの春限定バージョン『ナボナロングライフ桜とチェリー』を実食してみた。
ふわふわな口当たりに桜とチェリーのクリームがマッチング
「ナボナ」は亀谷万年堂の創業者・引地末治がイタリア・ローマ旅行の際に現地の菓子文化に触れ、感銘を受けたことがきっかけで誕生した和菓子風の洋菓子。元々は和菓子一筋の職人であった引地氏の「どら焼きを洋風にしたら美味しいのでは?」という発想の賜物であった。
1967年には当時大人気のプロ野球選手・王貞治氏がCMに出演、「ナボナはお菓子のホームラン王です」というキャッチコピーが話題となり、一気に知名度がアップ。売り上げも放映開始以前のおよそ10倍にもなったんだとか。ちなみに「ナボナ」発売50周年を迎えた際、創業記念日である12月18日を「ナボナの日」に制定した(日本記念日協会認定)。
ふわふわしたブッセ生地の中にメレンゲたっぷりのチーズクリームが入った定番の「ナボナ」も良いが、今回登場した『ナボナロングライフ桜とチェリー』(4個入・実勢価格 税込540円・2019年2月4日発売)はこの季節しか味わえない静岡県産大島桜の葉とチェリーのフレーバー。
商品名に入っている「ロングライフ」食品とは、賞味期限を通常品よりも長く設定可能な食品のこと。本来の風味を損なわないまま長期保存できるように処理されているという点から、東日本大震災以降、非常食や救援物資として、ロングライフ食品の研究・開発が活発化している。
通常の「ナボナ」の賞味期限は1週間から10日ほどだが、今回の「ナボナロングライフ」の日持ち日数はなんとおよそ1ヶ月! 買い置きして少しずつ楽しむことや、来客時のお菓子のストックとしても活躍してくれそう。
パッケージも中に入っている個包装も春らしいピンク色で、瑞々しいさくらんぼも描かれていてかわいらしい。通常の「ナボナ」より一回り小さいそうだが、記者が想像していたよりも大きめで、直径7cmほど。アーモンドとレモンパウダーの香りが食欲をそそる。
ブッセのようにコロッと可愛らしい丸みを帯びていて、食べるまではサンドされているクリームの姿は確認できず。早速ひと口食べてみると、ほろほろした柔らかいソフトカステラ生地と共に、チェリーの優しい甘みがする。食べ進めるごとに中のクリームの味が強くなっていき、徐々に桜の味も確認できた。
生地自体もふんわり甘く、中のチェリージャムも甘酸っぱいのでブラックコーヒーや緑茶と合わせて楽しむのが良さそう。長く、美味しく食べられるロングライフ食品なので、この春ゆっくり味わって食べたいところだ。
一部コンビニや亀屋万年堂直営店舗、ほかにも量販店舗や通販サイト「ナボナ広場」で期間限定で購入可能となっている。