平成最後のお正月を迎えた日本、災害は数多かったとはいえ、戦争のない時代としてどうやら幕引きできそう。なので万感の思いを込めて、そのめでたさを祝いたい。そんな時にぴったりなのが金箔入りの日本酒。さらにそこに炭酸のきらめきを加えた『松竹梅白壁蔵「澪」〈GOLD〉スパークリング清酒』なら、さらにいい。
金は金属だが、食べても問題ない金属。なので思う存分、その華やかな見た目を味わいたい!
江戸時代に薬用として用いられた金。昭和30年代からは食用として用いられるようになり、今でも和食の素材として、高級感を味わうために使用されることが多い。中でも日本酒は定番。その発端となったのは昭和33年の広島・賀茂鶴酒造「ゴールド賀茂鶴」だと言われている。
安定した金属の金(元素記号・Au)自体は食材や日本酒などに用いられる程度の量ならそのまま排出され、人体に影響はないというのが定説。厚生労働省では添加物、着色料として分類されている。薬効に関しては現在は認められていない。
それでも金箔入りというのは、心に贅沢気分を味あわせてくれ、目にうれしいものなので、素直に気分向上という効果を入れてもいいと思う。
そんな中、近年人気を博しているのがスパークリング日本酒。2011年に発売された「澪」が火付け役となり、その飲みやすく低アルコールなプロフィールで、しっかり市場に定着した。
そんな中、昨年も発売されて好評を博した金箔入りスパークリング清酒が今年も登場。宝酒造『松竹梅白壁蔵「澪」〈GOLD〉スパークリング清酒』(300mlびん・希望小売価格 税抜600円・2018年11月13日発売)である。
日本酒ということで和の雰囲気をたたえながらも瀟洒なブルーリボンをモチーフとしたパッケージ。自分で飲む以外にもプレゼント用にも最適なルックスになっているのが特徴だ。
炭酸と金箔が入っているので清酒という表記だが、醸造用アルコールは含まない国産米・米麹を使用した純米酒に近い原材料で、アルコール分は5%の低アルコール。ではその飲みやすさを実際に試してみたい。
振らずにゆっくり逆さにしてから飲むと、ゆっくりときらめくキラキラ。まろやかなシャンパンのような見た目と飲みやすさ!
炭酸入りではあるけれど、ゆっくり逆さにしてから飲むように指示が書いてあるので、そうする。ゆっくりと、金箔たちが下へ落ちていく。その様は砂時計のようで…、キラキラした金箔を眺めていると、ずっと眺めていたくなるから不思議だ。
グラスに注ぐとシュワーッと泡が立ち上り、シャンパンのよう。ほんのり日本酒の香りが漂うが、決して強くはない。飲むと舌に細かい炭酸がピリピリくる。金箔の味は……、ちょっとわからない。
まろやかな飲み口で爽やかな甘み。でもこの甘み、お米由来なんだよなぁとしみじみ思う。炭酸とのコラボは本当に素敵だ。後味もほんの少しお酒の香りがする程度。シャンパンほどの酸味はないので、まろやかで優しく余計に飲みやすい。お酒に弱い人はグイグイ行かないように要注意。
「いくらでも飲める」感じでもう一杯。その辺りからいい感じで酔ってくる。しばらく注がないと金箔は瓶の底に沈んだままだが、グラスに注ぐと金箔が瓶の中とグラスの中を舞う。実に優雅。確かにこれはプレゼントにも良さそうだ。
澪シリーズは期間限定ものが多いが、こうした今だけのレア感に乗っかるのもまた楽しい。女性に人気の理由もよくわかるし、SNS映えも最高だろう。日本のお正月をより楽しむために、ぜひ金箔入りの”澪パ”を開催したい!
入手は全国の酒類取扱店などで可能だ。