2017年に社運を賭けて世に送り出した「MARUCHAN QTTA」シリーズに新味が2つ同時に登場。それが『MARUCHAN QTTA(クッタ) スパイシーコンソメ味/同 メキシカンタコス味』だ。カップ麵を購入しなくなった”若手”をターゲットに展開しているのだが、味のチョイスがいささかマイナーな気がする。これらの味は本当に受け入れられる味なのだろうか。いざ検証!
お馴染みのスナック菓子の味を再現した濃厚なスープが塩分を求める身体を刺激する!
TVCMにダウンタウン・松本人志を起用し、スタートダッシュに成功した東洋水産株式会社(東京都港区)の「MARUCHAN QTTA」シリーズ。今年3月には発売1周年を記念し、新味「MARUCHAN QTTA(クッタ) CURRYラーメン」を追加。さらに既存の3種類をリニューアルしブランド強化を狙う。
以前、この「MARUCHAN QTTA」シリーズを検証した際にカレー味が無いことや破天荒さに欠けるとレビューしたのだが、まるでこの記事を読んだかのような商品展開でびっくり。
今回発売されるのは、『MARUCHAN QTTA(クッタ) スパイシーコンソメ味/同 メキシカンタコス味』(85gうち麺66g/86gうち麺66g・希望小売価格 税抜180円・2017年5月14日発売)。破天荒な味が2種類も同時に登場だ。
現在は扱われていないが今年1月には「MARUCHAN QTTA(クッタ) バーベキューチキン味」、「MARUCHAN QTTA(クッタ) サワークリームオニオン味」が発売されていた。今回も続けてスナック菓子をテーマにしたことを考えると売れ行きが良かったのだろう。
蓋を開けて分かるのだが、途中で破れることなくすんなりと開けることができるようになっている。記者だけかもしれないが、日清食品「カップヌードル」ではたまに蓋が残ることがあった。これは地味なメリットだ。
『MARUCHAN QTTA(クッタ) スパイシーコンソメ味』
目に付くのは粉末スープの多さ。具にまでびっしり付着している。具はポテト、味付挽肉、いんげんが入っていてコンソメスープの定番。麵は前回と変わらずラードで揚げた味付油揚げ麵。ただし平麵に変わっている。
お湯を入れる前からコンソメの匂いが溢れてくる。お湯を入れて3分。いざ実食!
コンソメなのだがかなり濃い。一瞬カレー味かと錯覚するくらい香辛料が効いている。山椒がアクセントにも使われているようだ。スパイシーの所以はここだろう。スープにはじゃがいもが使われておりまろやかな深みを持たせている。スープにとろみがあるほどだ。運動後やアルコールの後に無性に食べたくなるような味。
麵はしっかりと弾力のあるもちもち食感。
具のチョイスも申し分ない。じゃがいもは1cmほど厚みがあって食べごたえがあるし、いんげんはこりっとした食感を演出してくれる。ねぎやニラではこうはいかない。味付挽肉だけがいまいち物足りずもったいない。
カロリーは386kcalと平均やや高め、糖質は約53.8gとかなり多い。若者向けなので糖質を気にする人はほとんどいないだろうが、健康やスタイルを気にする20代にはおすすめしづらい。
『MARUCHAN QTTA(クッタ) メキシカンタコス味』
蓋を開けると真っ赤な粉末スープがびっしり。他のカップ麵では内袋に入っている量だ。匂いはスナックのメキシカンタコス味を思わせる。ちなみにどうしてこちらを後回しにしたのかと言うと正直味のイメージがつかないため。
具は『MARUCHAN QTTA(クッタ) スパイシーコンソメ味』よりも味付挽肉が多く、たまねぎと赤ピーマンが入っている。麵は先ほどと同じラードで揚げた味付油揚げの平麵タイプ。
ではお湯を入れて3分。底からよくかき混ぜてから頂く。味はほんのりとした辛味と少しの酸味が利いたまさにメキシカンタコス味。ちぢれた麵に程よく絡まって濃厚な味を堪能できる。もちもち食感だ。
『MARUCHAN QTTA(クッタ) メキシカンタコス味』のスープにもじゃがいもが使われていてまろやかな味を感じるが、こちらはさらにコーンを使用しておりほんのりと香ばしい匂いを感じる。これによって飽きがこず食べ続けられるわけだ。
カロリーは393kcalと平均高め、糖質は約54.2gとこちらもかなり多い。
濃厚な味わいで塩分高めというヘルシー時代に対する見事なカウンター
どちらも若者が好む濃厚な味わいとなっていて競合他社のカップ麵との差別化ははかれている。こちらを選ぶ人も多いだろう。20代以上でも、運動で疲れた体やお酒の後にはぴったりの味だ。
かなり美味しい部類なので逆に話題性には欠けるかもしれない。だがSNSの感想などでも美味しい! という声を多く見かけるのでこの舵きりは成功と言えるだろう。一度食べてみてほしい1品。
全国のスーパー、コンビニで発売中。