“飲む点滴””飲む美容液”と評されることの多い甘酒。消化吸収を助け、便秘の予防・解消、血行と代謝を良くするなどその効果は医者のお墨付き。しかし、甘酒の独特の匂いと味のせいでなかなか一歩を踏み出せないと言う人も。そんな人に向けて発売されたのが『スパークリング甘酒』だ。甘酒と炭酸のコラボレーションは人々を健康に導くことができるのだろうか。
甘酒特有の匂いも味もほとんどなし!炭酸飲料水の甘さでゴクゴク飲みやすい!
森永製菓株式会社(東京都港区芝)が運営する甘酒市場のトップブランド「森永甘酒」から、『スパークリング甘酒』(190ml缶・希望小売価格 税抜115円・2018年5月22日発売)が登場。
甘酒は酒粕ベースと米麹ベースの2種類があり、冒頭で紹介した飲む点滴、飲む美容液と呼ばれているのは後者の米麹ベースのもの。今回の『スパークリング甘酒』は酒粕と米麹を両方使用しているので、厳密にどちらかをベースにしているわけではない。成分としては米麹の方が多く酒粕は香りのために入れているようだ。
アルコール度数は米麹ベースの場合は0%だが、酒粕を使っていると1%未満となる。1%以上が法的にお酒なのでこれは炭酸飲料に分類される。ただし、わずかとはいえアルコールが入っているので子どもや妊娠・授乳期の方、運転中の人は飲まない方が良い。
甘酒と聞くと正月に参拝客や身体を暖めるための暖かい飲み物をイメージする人が多いのではないだろうか。もしくは祭りのお供えに使われるなど、あまり家庭で飲む習慣がない人も多いはず。
実は、甘酒は夏バテを防ぐ滋養強壮剤として江戸時代から親しまれている飲み物。俳句では夏の季語としても扱われているほど昔は夏の飲み物として定着していたようだ。
『スパークリング甘酒』は名前の通り炭酸が入った甘酒。夏の飲み物としてスカッと爽快感をプラスするために開発された1品。パッケージも爽やかな水色をベースとしたデザインとなっていて見ているだけで涼しさを感じる。
カシュッっとプルタブを開けると気の抜ける音。匂いは口を近づけると感じる程度の酒粕の香り。ゴクッと一口飲むと、驚くほど飲みやすい。甘酒はとろっとしたまろやかな優しさが特徴だが、微炭酸が入ったことでそれらが無くなりすっきりと飲みやすくなっている。
カルピスの原液が一般的な甘酒とすれば『スパークリング甘酒』は炭酸で5倍に薄めたものといった感じだろうか。炭酸具合に関しても「カルピスソーダ」にかなり似ていて、表記通りの微炭酸なので飲みやすいはず。
甘酒初心者に向けて開発されたので、甘酒に苦手意識のある人や挑戦したことが無い人にぴったりだ。ただし飲んだ後の口臭、舌に残る後味は甘酒そのもの。これも苦手な人には難しいかもしれない。甘酒の優しい甘味や匂いが好きという人には少々物足りないだろう。
飲み過ぎには注意? 糖質はコーラよりも多い計算に!
カロリーは190mlで約120kcalと低めだが炭水化物は約29gと多い。100mlあたりで比較するとコーラよりも多い計算となるので飲み過ぎには注意。糖質制限をしている人にはなおさらだ。
甘酒は一日当たり200mlが目安と言われているが、『スパークリング甘酒』はかなり薄められている。糖質さえ気にしなければ少々飲み過ぎても大丈夫だと思うが自己責任でお願いしたい。
コンビニエンスストア・駅売店を除く全国のスーパーなどで発売中。7月末までの期間限定予定。