世界的なグルメガイドとして有名なミシュラン。その一つ星をゲットしたことで知られるのが東京・大塚にある担々麺の名店「創作麺工房 鳴龍NAKIRYU」だ。その通常担々麺では珍しい酸味のある独特の味わいが『セブンプレミアム RAMEN NEXT 鳴龍 担担麺』としてカップ麺化された。
担々麺ならではの濃厚なゴマの旨味とりんご酢・黒酢由来の酸味が奏でる一世一代のハーモニー
おたナビでも人気の高い担々麺(タンタンメン/タンタン麺/担担麺)。ただその味わいは主に二つに分かれる。勝浦式タンタンメンなどのラー油主体のものと、中国料理店で供されるゴマ主体のもの。記者はどちらかというと後者の方が好きだ。芝麻醤(チーマージャン)の濃厚なゴマのコクとひき肉の旨味、ピリ辛レベルの辛味というやつである。
開店5年にして早くも「ミシュランガイド東京2017」で一つ星を獲得した「創作麺工房 鳴龍NAKIRYU」(東京都豊島区南大塚2-34-4 SKY南大塚1F JR大塚駅から徒歩約5分)の人気看板メニュー「担担麺」(850円)は、どちらかというと後者のゴマ味主体なのだけれど、実はそれだけでは終わらない。
何と中国料理系担々麺でありながら、りんご酢と黒酢で酸味を加えているのである。このカップ化されたセブン&アイ『セブンプレミアム RAMEN NEXT 鳴龍 担担麺』(149gうち麺70g・希望小売価格 税抜258円・発売中)も、もちろんその味を再現している。担々麺ファンなら必ず唸るその味わい。実際に食べて試してみる。
使用されているのは極細ノンフライ麺。先入れはかやく入り粉末スープのみ。液体スープとねりごまオイルは後入れ。ここを間違えて油モノを先に入れると麺がほぐれなくて美味しく食べられないので注意が必要だ。時間は3分とコンパクト。
蒸らし時間を過ぎたら、まず麺をほぐそう。細いので少々苦労する。そしていよいよ液体スープとねりごまオイル。見た目は一気に中国料理系坦々麺特有のマットな質感に変わる。これはうまそうだ。
食べる。麺が細くコシが抜群。博多ラーメンのバリカタに近い。ゴマの濃厚な味わいがそれにたっぷり絡まって口の中へ。うまい。だが後味にびっくりする。そう、酸っぱさが残るのである。濃厚なゴマ感あふれる旨味とコクが、飲み込むと爽やかな酸味に変わる。これは坦々麺ファンでもきっと味わったことのない味。
濃厚でさっぱりという本来反比例するものが同時に味わえるのだが、これが結構病みつきになるタイプ。つまり飲み込むたびリフレッシュするので、永遠に食べ続けられる感覚になってしまうのだ。
坦々麺ファンを名乗るなら、一度は食べておきたい興味深い味わいである。入手はセブンーイレブン、イトーヨーカドーなどのセブン&アイ各店舗と、同グループの通販サイト「オムニ7」で可能だ。