日本で重要視され、今や世界でUMAMIという言葉が通じるほど日本の食文化の芯となっている旨味に焦点を当てた『The うまみ たまごスープ / 海藻スープ』。とはいえ化学調味料に頼らない”無化調”で生み出すなんて、こだわりのラーメン屋のようだ。
優しくて深みがある滋味溢れるスープをフリーズドライですぐに味わえる形に昇華!
一度スープを完成させ、その後約マイナス30度で8時間以上かけて凍らせて、真空状態で加温して乾燥されるフリーズドライという方式。乾燥時に高温にする必要がないことから、色、香り、風味、栄養価の全てが損なわれにくいのが特徴。したがって元のスープが美味しければ、かなりの精度で味わいをインスタントで再現できるというわけだ。
そこで無化調(無化学調味料)で、しかも素材の持つ旨味を再現しようと挑戦したのが、アサヒグループ食品/アマノフーズの『The うまみ たまごスープ / 海藻スープ』(11g/4g・希望小売価格 税抜100円・2017年8月発売)だ。同時に3種類(たまごスープ / 海藻スープ/コーンスープ)が発売されたが、今回はたまごスープと海藻スープを味わったので、紹介したい。
■『The うまみ たまごスープ』
同社のたまごスープ製品に比べて、2倍量の卵を使用した贅沢なスープ。何と味わいを濃厚にするため、全卵にさらに黄身を投入したというから徹底している。しかも具材は卵以外のものを使わないという徹底的に卵感にこだわった製品となっている。
それでは適当なお椀に約160mlのお湯を入れて、実際に味わってみよう。湯入れしているだけでもほろほろと崩れていく固形。スプーンでくるくると数回混ぜればもう完成。幸せというか、平和というか、何とも黄色い卵の良い香りが沸き立つ。飲んでみると、もう風邪が治ってしまうのような穏やかな味わい(ひいてないけど)。五臓六腑に染み渡る卵の滋味、そして旨味。とんがった所の全くない味わいに心なしか笑みがこぼれてしまう。
■『The うまみ 海藻スープ』
これはもずく・めかぶ・わかめの3種の海藻にホタテ、かつおダシを合わせた、日本人ならではの美味しさが溢れる一品。使用されているたたきめかぶが楽しい食感を生み、これまた海由来の旨味の嵐が襲いかかる。高級なお吸い物に匹敵するこの味わい、化学調味料を使わずにここまでしっかり旨味を出せるところが海藻のすごいところ。素直に美味しい。
どちらもいわゆるカップスープ系の味わいを予想していたら、全然違った。ブラインドテストなら、これがフリーズドライとは思わないのではないか。なので忙しい現代人の食卓にそーっと混ぜて、贅沢感を手軽にアップさせるのに役立つと思う。
さらに優しさMAXの味わいなので、心身ともに疲れた時には滋養強壮の役目まで果たしてくれる気もした。発売は全国店頭にて。名前が名前だけに、海外の人のお土産としても評判を呼びそうだ。