カルビーは地元に根付いた美味しさが47各都道府県にあるということで、ご当地ポテトチップス47味を生み出す♡JPNプロジェクトを開始。その第一弾発売となる17味から『カルビーポテトチップス47都道府県の味 山形芋煮味』を入手したのでレポートする。
川べりで盛大に里芋などを煮てパリピ状態でエンジョイするのが山形県民。そのほっこり味をポテチに!
このプロジェクト、結構ややこしくて、第一弾だけでも「北海道山わさび味」は北海道限定、「青森にんにく味」「岩手じゃじゃ麺味」「宮城仙台牛の炙り焼き味」「秋田しょっつる鍋味」「山形芋煮味」「福島いかにんじん味」は東北・関東・甲信越限定、「富山白えび味」「愛知てばさき味」は中部限定、「京都ちりめん山椒味」「大阪たこ焼き味」は近畿限定、「岡山ホルモンうどん味」「山口山賊焼味」「香川骨付鳥」は中国・四国限定、「長崎あごだし味」「宮崎チキン南蛮味」「佐賀佐賀のり味」は九州・沖縄限定となる。つまりどこでもご当地味が楽しめる訳ではないのだ。
そこで今回はカルビー『カルビーポテトチップス47都道府県の味 山形芋煮味』(55g・実勢価格 税抜約120円・2017年9月18日コンビニ発売/10月2日全国発売)を選抜、味わってみることにした。というのも記者の妻の両親が山形出身で、山形グルメが結構好きなので。記者的には日本一の食いしん坊県と思っているのだ。
そもそもこの江戸時代発祥という芋煮が不思議。川べりで盛大に鍋を囲んで里芋を煮ると最初に聞いたときは、まさにカルチャーショック。しかも料理なのに、”芋煮会”と呼ぶ。鍋に里芋を入れるだけでも結構ハードルが高いのに、牛肉とネギとこんにゃくと煮るという。とはいえ食べたら美味しくて美味しくて。里芋と牛肉のハーモニーはなかなかに忘れられない味となって記者の心に刻まれた。
基本的にそれまで甘じょっぱい味は苦手だったのだが、それもいいかなと思わせられたのも芋煮。良い意味でトラウマになった記念碑的郷土料理なのだ。しかしあの味は、やはりヌル感のある里芋あってのものだろう。なので眉に唾つけながら食べてみる。
確かに甘じょっぱい味は雰囲気が出ている。違和感もあまりない。入っていない里芋味まで感じてしまうのが不思議。なるほど、ポテトチップスとしてもありだ。山形の地酒などとともに食べるのもいいかもしれない。
そしてこれなら川べりに出かけなくても、いつでも気軽にフェイク芋煮会が開けるという訳だ。とても便利ではなかろうか。ただ47都道府県全部を全国発売してほしいと思うんだが。