『熱中対策 シャツクール 冷感ストロング/アロマフレグランス』混ぜ物最少のミントパワーはさすがの品質!

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脇や背中など、汗をかきやすいシャツの箇所にシュッとしておけば、汗をかくたびスースー感がよみがえり、涼しく過ごせるという画期的クールダウン商品の筆頭といえば『熱中対策 シャツクール 冷感ストロング / アロマフレグランス』。同種の製品は多々あるが、このシャツクールの魅力が高い、その理由を検証してみよう。

エタノールにミント、以上。このシンプルさこそが最高の涼しさを与えてくれる!

 

最近も猛暑日が続き、店頭からまず最初に消えたのがこのシャツクール・シリーズ。カイロ製品で知られる桐灰化学株式会社による『熱中対策 シャツクール 冷感ストロング / アロマフレグランス』(100ml・希望小売価格 税抜500円・2017年3月24日発売)。おや? と思った人は正解。「シャツクール」は2008年に小林製薬からリリースされて大人気を博した商品。それが今回、小林製薬グループの桐灰化学から「熱中対策シリーズ」ブランドとして心機一転新発売となったものだからだ。

とはいえ信頼の中身は変わらず。店頭で見てもパッケージの印象は変わらないので、気がつかなかった人も多いのではないだろうか。

記者はこうしたクールダウンスプレーを色々試してきたが、どんなに浮気をしても最後には帰ってくる港のような存在が「シャツクール」。今ではクールスプレーは100均ショップでも販売されているが、安ければ安いほどミント感が下がるのが基本。

他社ブランド製品では消臭のための緑茶エキスなどを配合したり、衣類ではなく体に吹きかけるタイプなどもある。除菌剤などが混じっている場合もある。実際に試してみると、安定のクールパワーが、違う。たいていの製品は混ぜ物が含まれており、その分どんなに”強力”をうたっていてもクール感が下がる印象。

 

もちろん肌に直接スプレーするタイプは用途が違う。いろいろな成分で痒くなりがちなアレルギー人間の記者は、刺激の強いスプレーを直接肌に、というのはもってのほか。そもそも肌は常に熱を持っており、すぐにミント成分が揮発してしまうので、涼しさの点でも劣る。

「シャツクール」が信頼のブランドなのは、主成分を見れば一目瞭然。トップにエタノール(アルコール)が来て、その次にL-メントール、以上である。シンプルで明快。まさに揮発成分のエタノールで溶かしたメンソールを吹き付けるためだけの構成。これが素晴らしい。

ただその意味からいくと『熱中対策 シャツクール 冷感ストロング』は最高だが、『熱中対策 シャツクール アロマフレグランス』は今ひとつということになる。その通り。柔軟剤フィーリングのフローラルの香りを生み出すために、主成分に香料が加わってくる。女性的な香りということもあって、普段記者が使うことは滅多にない。

 

脇、背中以外にも首回り、蒸れがちな靴下、下着全般につけておけば最強クールライフが送れる!?

使い方はその日の暑さによって量を調整するのがおすすめ。シャツならば脇と背中を重点に、全体にわたって吹き付けるのがオススメ。特に袖の部分、クールビズになかなか徹することのできない営業職などの長袖&ジャケット必須の人なら袖中央の肘の内側は冷感を感じやすいので重点的に。

ジャケットは裏地にたっぷり染み込ませるのがいい。ズボンも全体に内側からシュッシュっとしておけば、事あるごとに冷感を感じることができる。また靴下も土踏まず中心にスプレーしておくと持続しやすいのでオススメ。忘れてはいけないのが汗を拭くハンカチ。これで冷感を感じつつ汗を拭けるのだ。また電車内などでウィルス防御用などでマスクをする習慣のある人なら、マスクスプレーとして活用するのもオススメ。

ただ暑い日々を乗り越えるためにたっぷり使用すると、この100mlサイズは3〜4日程度でなくなってしまう。280ml大容量サイズ(税抜900円)の方がお得だが、それでも家族がいると2週間持つかどうか。家では大容量、不足分をこの100mlサイズを持ち運んで補うという使い方をしているが、コスパは正直悪い。あまりにコストがかかるので、記者はメンソールの結晶と無水エタノールをAmazonで購入して、自作してみたくらいである。ただ「シャツクール」レベルのミント感を出すために試行錯誤してみると、ミントの結晶もかなり多めに使うし、無水エタノールの量もかなり使う。おまけに通常の樹脂ボトルではメンソールの攻撃性があるので溶けてしまうから新たにガラス製スプレーボトルも購入することに。

やってみた感覚でいくと、意外と「シャツクール」は良心的なんだなという感想。実に絶妙なミント感というのもポイントが高い。自作の場合は強すぎて咳こむほどになってしまったり、弱すぎて使い物にならない場合もあり、手間も面倒で、そこまでするほどコストダウンにならなかったのでくじけてしまった。

 

 

まだまだ残暑は厳しいし、9月を過ぎればクールビズも終了する。まだまだ活躍の場面はありそうだ。ただくれぐれも気をつけなくてはならないのは、『熱中対策 シャツクール 冷感ストロング / アロマフレグランス』は、あくまで”冷たい”と感覚を惑わすためのもの。実際に体温が下がるわけではないので、別途イオンドリンクなどでの体の中に対する熱中症対策も行う必要があるので、注意したい。

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