『夜のCoffee』というからてっきりカフェインレス/デカフェ製品かと思いきや、立派なコーヒーリキュールだった。なので寝る前に飲むというよりは、夜を楽しむために飲むというのが正解。その最大の特徴は良質なブラジル産珈琲豆を使っていることと、甘さが控えめということである。
甘さをグッと控えた大人のカルーアミルクも作ることができるクールなコーヒーリキュール!
サントリーの『夜のCoffee』(500ml・希望小売価格 税抜550円・2017年4月4日発売)は、そのまま開けてグビグビ飲む清涼飲料水ではないのに注意。これは氷を入れたグラスに注いでそのまま飲むか、ミルクと割って「カルーアミルク」的なコーヒーカクテルを作るなどの用途に向いたコーヒーリキュールである。
容器もペットボトルではなく、ガラス。爪で弾くとキンといい音のするボトルで、キャップをひねるとすっきりとしたコーヒーの良い香りが鼻をつく。ただコーヒーだけではない複雑なアロマ。そう、これはブランデーの良い香りが混ざっているではないか。
ブラジル産の珈琲豆を凍結・粉砕して使用した上で、ブランデーとラム酒を加えているという手間のかかった一本で、コーヒーリキュールの代名詞「カルーア」はリキュール独特の甘みの強さが特徴だが、この『夜のCoffee』はかなり甘さが控えめなのが特徴。カクテルベースとして自由度が高い仕上がりになっている。
ミルクで割った「カルーアミルク」はどうしても女子的なニュアンスがつきまとうし、そもそも甘過ぎると考えていた大人の男性。しかしコーヒーリキュール自体は別に女子だけのものではない。ブランデーと生クリームを加えた「カフェ・アレキサンダー」などはそれなりに大人の雰囲気のカクテルとしても有名だ。
とにかく飲んでみよう。氷を入れたグラスに勢いよく注ぐ。
そしてロックスタイルで飲んでみる。アイスコーヒーの中でも長時間かけて抽出される濃いめのダッチコーヒー(水出し/コールドブリュー)を連想させるコクと香りは素敵だ。ブランデーのアクセントが華やかさを加え、工夫のないこの飲み方でも十分美味しい。
他にも提案されているのがミルク割り。大人のためのカルーアミルク的なミルキーでありつつ甘みを抑えた味わいが実に美味しい。さらにホットで飲んでもいいというのでレンジで温めてみると、アルコールが飛ぶこともあってさらに飲みやすく。
他にもバニラアイスクリームにソースとしてかけるというのも、スペシャル感を出してくれるのでオススメ。コーヒーリキュールの可能性を大きく広げるのが、この『夜のCoffee』だ。アルコール度数は8%。
まあ夜に飲むというと、気になるのがカフェインで眠れなくなることだが、この『夜のCoffee』に関しては、100mlあたり9〜20mg程度なので飲み過ぎない限りあまり心配はない。普通のコーヒーが100mlあたり60mgのカフェイン量なので、1/3以下なのだ。
それでは会話のはずむ仲間同士の楽しい夜のために、乾杯! ちなみに同時発売で紅茶ベースの『夜のTea』もある。