【まとめ】キリン『47都道府県の一番搾り』って一体なに? その違いは? わかりやすく解説しよう!

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嵐のCMでおなじみ、2016年も話題となったキリンビール株式会社(東京都中野区)の企画商品『47都道府県の一番搾り』が2年目の展開中。「それぞれの都道府県に特化したビール」ということはなんとなくわかるけど、一体どんな商品なの!? ということで、味の違いや入手方法、発売スケジュールなどを詳しくまとめてみた。

 

『47都道府県の一番搾り』と「一番搾り」との違いは?

人気グループ・嵐が出演するCMでもおなじみの『47都道府県の一番搾り』は今年で2年目の展開。パッケージに大きく県名が書かれている故、その県で製造しているビールと思われがちだが、必ずしも各県で造られたビールではない。

 

キリンビールの醸造工場は日本国内に9ヵ所のみ。なので9種類以外の38種類はその県で造られてはいない。「その県をイメージしたビール」なのである。

 

とはいえ、ただラベルを張り替えただけではない、こだわりある商品だから面白い。全47種のうち、各県産の麦やホップ、米が原料に使われているものもある。そして味の方向性についても、各都道府県の郷土料理に合う味わいや、県民性を味で表現するなど、47都道府県それぞれに強い個性を持たせている。各県民とキリンが語り合った上で造り上げた、47種類のビールなのだ。

 

 

その県でしか買えないから、楽しい!

『47都道府県の一番搾り』は基本的に、その県でしか買うことができない。入手の難しさが、飲む楽しさを倍増させる。

 

自分にゆかりある土地のビールを飲んだり、旅行先で飲んだり。お土産にも最適だろう。

 

確実に入手するためには、発売スケジュールと売り切れに注意してほしい。47種類のビールは、4回に分けて発売される。

 

 

『47都道府県の一番搾り』発売スケジュール

前述したように、『47都道府県の一番搾り』は全国9カ所の工場で順番に造るため、47種を一度に発売することはできない。そのため2017年4月~7月にかけて、全4回に分けて発売される。

 

【2017年のスケジュール(全4回)】

  • 第一弾(4月4日発売)/長野、新潟、山梨、三重、岐阜、静岡、長崎、佐賀、大分
  • 第二弾(4月25日発売)/北海道、宮城、茨城、神奈川、愛知、滋賀、兵庫、岡山、福岡
  • 第三弾(6月6日発売)/群馬、栃木、東京、千葉、埼玉、大阪、奈良、和歌山、京都、宮崎、熊本、鹿児島、沖縄
  • 第四弾(7月18日発売)/青森、秋田、岩手、山形、福島、石川、富山、福井、鳥取、島根、山口、広島、香川、徳島、高知、愛媛

※キリンビールの醸造工場(全9カ所):北海道千歳工場(北海道)、仙台工場(宮城)、取手工場(茨城)、横浜工場(神奈川)、名古屋工場(愛知)、滋賀工場(滋賀)、神戸工場(兵庫)、岡山工場(岡山)、福岡工場(福岡)

 

このうち、第二弾として登場した9道県はすべて製造工場の所在地であり、これらに関してはその道県で製造したビールといえる。商品名も、その他38都府県は「一番搾り ○○に乾杯」であるのに対して、「一番搾り ○○づくり ○○工場限定醸造」と特別感がある表記だ。 ※〇〇は地域名

ちなみに「○○に乾杯」という名前は、一番搾りを通して、その地域の方々の「乾杯シーン」をひとつでも多く創っていきたい、との想いが込められているそう。

「売り切れ」にも注意してほしい。『47都道府県の一番搾り』は各都道府県から事前に受けた注文量に合わせて製造しており、基本的には増産しない。エリアにもよるが、昨年の実績を見ると発売から1~2ヶ月で無くなるところが多いため、気になる人は早めの入手がおすすめだ。

 

 

メーカーに聞いた! 違いを感じるビールのテイスティング方法

さて記者の手元には複数の「一番搾り」があるのだが、せっかく飲み比べるなら、味の違いをしっかり感じたいところ。そこで、基本的なビールの飲み方をキリンの広報担当に尋ねてみた。

 

「ビールの種類によりますが、一般的に適温は6℃~8℃。グラスは、よく洗浄したものを使用することをおすすめします」とのお言葉。どうやら、おいしいビールを飲むためにはグラスの洗浄はかなり重要なポイント。油汚れなどが付着していると、綺麗な泡ができにくいなどといった残念な事態に…。まずは、出来る限りグラスをキレイにすることを心がけるべし。

 

さらに「一般的なピルスナータイプは、グラスも冷やしておくと良いですよ」とも。たしかに、グラスまでキンキンに冷えたビールは、とにかくウマい! 手にも伝わる冷たさや、口当たりの心地よさ、そして喉ごし…すべてが格段にアップする。夏に向けて、常に冷凍庫にグラスを仕込んでおくべし。

 

そして「最近は、香りに特徴のあるビールが多いので、満タンに入れずに香りを溜めるヘッドスペースを作るのもおすすめですよ!」というのは、さすがの知識。きちんと香りまで楽しむためには、おっとっとっと~なんてギリギリまで注がないほうがいいというわけだ。以後、心とグラスに余裕を持ってビールを注ぐべし。

 

 

第三弾(6月6日発売分)全13種類を飲んでみた!

ビールのおいしい飲み方を学んだところで、6月6日に発売された『47都道府県の一番搾り』をまとめて飲み比べてみた。

まず試したのは、記者の居住地「埼玉に乾杯」。一口飲むと、とにかくまろやか!

そして次に試した「東京に乾杯」。もう、埼玉との違いに衝撃。本当にまったく別のビールに仕上がっているのだ。決して疑っていたわけではないが、似ても似つかないその味に驚いてしまった。

ちなみに東京は、苦味がしっかりしてスッキリ。続く「千葉に乾杯」は、さっぱりとした飲み心地で、後味が長く口の中に残り続ける。

……ここまで試飲して、記者は気付いた。これって「缶の裏面に書かれている情報そのものだ」と(笑)。

飲み比べれば、きっとだれでも味の違いを感じられるはずだ。それくらい、同じビールでありながら一杯ごとの性格が異なっている!

 

 

味・アルコール度数・副原料…47種類の違いとは?

それにしても、ほぼ同じ原料を使いながら、どうやって大幅な味の変化をつけているのだろうか。この点についてもキリンビールに尋ねてみた。

 

「一般的には、麦芽やホップの量、煮沸する温度・時間によって、味の違いが生じます」とのこと。たしかに麦茶や緑茶でも、茶葉の量や煮出す時間で味に差が出ることは周知の事実で、ビールにも同じことが言えるのだろう。

 

『47都道府県の一番搾り』はアルコール度数にも違いがある。47種のうちアルコール度数が一番低いのは4.5%の「福島に乾杯」、一番高いのは6.5%の「高知に乾杯」となっている。メーカー曰く「麦汁の濃さ、発酵時間、酵母によってアルコール度数は変わる」という。

ちなみに、通常の「一番搾り生ビール」は5.0%。一般的に日本で販売されているビールは4~5.5%程度が多く、「高知に乾杯」の6.5%はなかなか高めであることがわかる。

 

また今回、12種類のビールには麦とホップ以外の副原料が含まれている。米を使っているのが11種類(北海道・岩手・宮城・秋田・栃木・千葉・福井・兵庫・岡山・広島・熊本)。そして、スターチを使った「鹿児島に乾杯」だ。副原料を変えることで、味にどんな違いがでるのだろうか。

「一般的には、米やスターチを入れると“味がすっきり”したり、“まろやかになる”と言われています」と担当者。これによって苦味を抑えることも出来るといい、ビール初心者には飲みやすい商品といえるかもしれない。

 

 

じつに楽しい、47都道府県の「お祭り」商品

『47都道府県の一番搾り』公式ホームページでは、缶の裏面に書かれた情報の拡大版、47本それぞれの詳細や開発秘話が公開されている。事前に情報をチェックしてから自分の舌(そして喉!)で、実際に味を確かめてみるのもおすすめだ。

 

ちなみに全4回の発売にあわせ、キリンビールの公式サイトでは47ver.のローカルCMが続々公開されている。ローカルCMには、1都道府県につき1人の嵐メンバーが登場しており、自分の都道府県CMにはどの嵐メンバーが出演しているのか、ファンならずとも必見だ。

わが埼玉県ver.には二宮二宮和也さんが出演、やきとりの「カシラ」に触れる内容だった!

 

 

どうしても飲みたければ、キャンペーンに応募するか、セット販売を利用しよう

基本的には「その県でしか買えない」商品であるが、2017年6月30日まで、対象商品に付いている応募シールで全国47種類(+通常の一番搾り3本)の詰め合わせが当たるキャンペーンも実施中。応募はWEBでも郵送でもOK。しかも1点から気軽に抽選に参加できる。

 

また、昨年「他の都道府県のものも飲みたい」という要望があまりに多かったため、今年は詰め合わせセットを販売することにしたとのこと。ネット通販などで手軽に購入できる。

希少性がなくなるのは残念だが、ちょっとしたホームパーティーのネタに最適かも。4月4日に発売された第一弾の商品を買い逃した人も、この詰め合わせセットであればまだ入手可能。

 

「地元の一番搾り」を飲むも良し、お出かけ先で「地方の一番搾り」を飲むも良し、いろいろな「一番搾り」を飲み比べるも良し。この時期しか飲めない『47都道府県の一番搾り』、あなたなりの楽しみ方を見つけてみては?

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