イクメン(死語?)、つまり父親が子育てに積極的に参加することが、子供たちの成長に対しても好影響を持つことが、大学の研究で判明した。
イギリスのインペリアルカレッジ、キングスカレッジ、オックスフォード大学の共同研究チームは、128人の男性とその子供を被験者に、その子供たちとおもちゃなどで遊ぶ姿をビデオに撮影するという実験をした。
そしてビデオに記録された映像をもとにして、専門家たちが父親と子供との相互作用について研究及び評価を行ったのだ。
それから1年後に、研究者らは子供たちの色や図形への認知発達の程度を測定し、子供たちの認知発達スコアを調査。すると、父親との関係度が高かった子供たちは、それらの認知発達テストでより高いスコアを叩き出したのだ。実験結果によれば、言語能力や社会性も高い傾向があったという。
つまり父親が子供と積極的に関わることで、子供たちの成長および能力が高まったと言えるわけだ。
一方で、子供の性別は影響しておらず、男の子でも女の子でも、父親との関係が強まれば、より能力が上昇すると言える。
さすがに現代社会で“男は仕事、女は子育て”と言う人もいないだろうが、子供の能力を高めたいならば“男も子育て”した方が良さそうだ。
文/高野景子