2010年頃、1歳ほどの赤ん坊がタバコをくゆらせている、そんな衝撃的な写真がインターネット上で騒がれた。その赤ちゃんが、3年近くかけてようやく禁煙に成功したことが判明し、再び大きな話題になっている。
この赤ちゃん(当時)は、インドネシアのスマトラ近くの小さな町に住むアルディ・リサール(Ardi Rizal)君。その喫煙している写真をネットで見たことがあるという人も多いハズ。現在は9歳にまで成長している。
アルディ君は18歳の頃にお父さんが何気なく吸わせたタバコがクセになり、そのままヘビースモーカー・ベービーに。1日に40本近くものタバコを吸うなどして、“世界最若のヤンキー”などともネット上で揶揄されてしまった。
完全なニコチン中毒になってしまったアルディ君は、喫煙しないと不機嫌になり泣き叫ぶなどしており、親たちもなだめるためについついタバコを与えてしまうという有様だった。
しかし写真がインターネット上でバイラルすると児童福祉などの複数の団体が、この事態に対して介入。その結果、2013年にようやく禁煙に成功。以来、紫煙をまとうことはなくなった。
だが、その反動で今度はジャンクフード中毒に陥り、甘いものなどの高カロリーな食べ物を暴飲暴食。その結果、5歳の頃には体重が25kgに(日本では平均17〜18kgだと言われている)。
その結果、インドネシア政府の集中治療対象患者に選定されてしまい、専門家による食生活改善への介入がなされ、現在はちょっとぽっちゃりぐらいの健康な少年に成長。また野菜や魚、果物を中心の食生活を送っている。
アルディ君、すっかり健康優良児になってよかったね!
文/関本尚子