幼いころ母親に作ってもらった懐かしの『カルピス』。青春の1ページの片隅に甘酸っぱく残っている『カルピスウォーター』。思い出の味とともに人生を歩んできたら、いつの間にか健康が気になる年頃になって甘いものはちょっと……。そんな人のために、乳酸菌で体脂肪を減らすという新商品『カラダカルピス』が登場! 健康を意識しつつも肝心の味わいが変わっていないか、実際に飲んで確かめてみることにした。
機能も気になるけど、そもそも機能性表示食品って何?
アサヒ飲料より発売された『カラダカルピス』(500ml・希望小売価格 税抜160円・2017年4月4日発売)は、機能性表示食品だ。これは消費者庁長官が認めた特定保健用食品(トクホ)とは異なり、事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能性を表示したもので、2015年4月よりはじまった制度。
『カラダカルピス』には、容器に記載されているように、乳酸菌(ラクトバチルス・アミロボラスCP1563株)の効能により体内の体脂肪を減らす機能があるという。
体脂肪がつきにくいように予防するのではなく、すでに体についてしまった体脂肪を減らすことが期待できるようだ。含まれている乳酸菌は細かく粉砕されており、腸で吸収しやすく効率的に脂肪をエネルギーに変えることが可能。その技術は世界初のもので、なかなか納得できる機能だと思えた。
お馴染みの白色も、機能を知ることで乳酸菌が活躍してくれそうな期待感が生まれる。
飲んでみると口当たりは従来の『カルピスウォーター』とほぼ遜色ないが、後味は同じくカロリーゼロの「コカ・コーラ ゼロシュガー」と似ており、甘みが抑えられていた。『カルピス』ならではの柔らかな甘みが好きな人は、気になるかもしれない。
1日1本を目安に『カラダカルピス』を飲み続けることで、12週間後には体脂肪が減少する効果が明らかになっている。
3か月間毎日飲み続けるというのは少しハードルが高い気がするが、食事時に飲まないと機能が働かないということもないので、気楽に飲み続ける意識がちょうどいいのかもしれない。
健康を意識する選択肢が身近な中に持てるということ
劇的に体脂肪燃焼を期待するというよりも、身体のことが気になり始めた20代後半から30代の人が手に取って、これから先の人生に対して健康への意識を持つということが大事なのだろう。
記者も20代後半なので、健康的な食生活を心掛けたいと常々思うようになってきた。いきなり馴染みのない新しいことへ挑戦するより、昔からの付き合いの『カルピス』を飲むときの選択肢に『カラダカルピス』を入れていけば、無理なく続けられそうだ。今ならちょっとだけ、あの頃の母親の気持ちが分かるかもしれない。