スマートフォンを紛失するとテロ攻撃並のストレスを受けることが、研究により判明した。人によっては何度もなくしてしまうスマホだが、それは数回の災禍に遭ったのにも等しい精神的なダメージを追ってしまうのだ。
この研究結果を発表したのはイギリス心理学会(Physiological Society)は2000人を対象に、日常生活の中で起きる出来事18種の心理的負担を、0〜10までの点数で評価させた。
0に近いほどストレスが少なく、10になるほどストレスが高いということだ。
その結果判明したのが、スマートフォンを紛失のストレス強度は5.79。テロに遭遇した場合は5.84度であり、それに近い数字だ(ちなみに通勤中の交通遅延はこれらよりもストレスが高く、なんと5.94!)。
研究チームは、SNSやメッセンジャーアプリなどの隆盛し、社会とのつながりの中心にあるスマートフォンが、これまでにない重要な存在になっていることを指摘。その結果として、過去にないほど、スマホ紛失がストレスになるという。
そして人生において最も高いストレスを受けるとみられているのは、家族や配偶者や親しい知人の死で、9.43点に達する強度を示している。
文・関本尚子