豊かなオレンジの味わいとオレンジピールの苦味のハーモニーで、大人が飲んでも恥ずかしくないオレンジ炭酸飲料として人気の『オランジーナ』がリニューアル! さらに大人に向けて変身したというので確かめるために、新旧を飲み比べてみた。
どこかに残していた幼い顔立ちはどこへやら。立派な良い大人に成長したニュー『オランジーナ』
1936年にフランスの地中海沿岸で誕生したというプロフィールからも、雰囲気満点、エンボスの質感溢れるボトルととともに2012年に日本に登場してからも、大人の愛せるオレンジ炭酸として定番の地位を築いた「オランジーナ」。
ルックス的には全体のブルーが濃紺にチェンジ。さらにきりりと引き締まった面構えに。ただキャップだけは以前と同じブルーだ。今回のリニューアルは拡大し続ける40代の炭酸飲料市場に向けての変化だという。それでは新しくなったサントリー『オランジーナ』(420ml・希望小売価格 税抜140円・2017年3月29日発売)を旧製品と比べてみよう。
■旧「オランジーナ」
旧「オランジーナ」は記者も大好きな慣れ親しんだ味。オレンジ特有の果実感とともに皮の苦味が加わった味わいが何とも言えずに美味しい炭酸ドリンク。強力に喉が渇いた時などは特に、喉に炭酸がしみて涙目になりながらも飲み続ける時が最高に美味しい。
改めて飲んでみても、その完成度の高さは申し分ない。これをどう変えるのか。全く予想がつかない。今でも十分大人の炭酸飲料として成立しているのに…。香りも甘やかでありながら爽快感のある良い香りで、ルームフレグランスとして発売してもらいたいくらい。
■新「オランジーナ」
と、旧「オランジーナ」の美味しさを再認識したところで、いよいよ新「オランジーナ」を飲んでみる。「ひっくり返して果実を起こして」飲めとボトルに指示書きあり。キャップをひねると柑橘系のシャープな香りが飛び出してくる。
そして、飲む。甘さは少々控えめに変化。しかし果実感はより鋭くキリリとした感覚に。果実繊維を強化して果実感をアップしたといいうが、確かにこちらの方が本物のオレンジの味わいに近い。まるで口の上でオレンジを皮ごとギュッと絞ったような味わいとでもいえばいいのか。
もちろん「オランジーナ」の最大の特徴であるオレンジピールの苦味が失われていたらどうしようかと思ったが、しっかりある。苦味に関しては強まりもせず、弱まりもせず。良かった。
飲み比べてわかったことは、旧「オランジーナ」は、どこかしら少年の面影を残していたということ。ふんわり甘い幼げな味わいが、童心として残っていたんだという。
そして新「オランジーナ」は立派に成長した大人の男という感じ。果実感という正体は変わらないものの、甘さをきちんと心の中にしまい込んだハードボイルドに近い感覚。この味はカクテルベースにしても大人のまま美味しくなりそうな、そんな気配がムンムンである。
なので大人なのだったら、新しい「オランジーナ」のきりり感とシャープな香りだち、変わらぬ皮の苦味を美味しく感じるはず。より本格派の味わいに変化した「オランジーナ」、ぜひ一度味わってみてほしい。