ある家の玄関に設置されていたインテリアが盗まれ、その後、そこに残されていた謝罪の手紙と5ドル札。その写真がインターネットにアップされ、大きな話題になっている。
小学生ぐらいの男の子と思われる筆跡で書かれた手紙の内容が、多くの人の涙を誘っているのだ。それによれば、盗んだのは手紙の主の弟なのだという。
今月7日、米国ワシントン州在住のクリシー・ノーザンライツさんが、早朝に玄関のドアを開けると、お札と一枚のメモを発見した。ノーザンさんは家の前にかけてあった洋風の風鈴(ウィンドチャイム)を盗まれたばかりだった。
そのメモにはこう書かれていた。「風鈴を盗んでしまいごめんなさい。僕たちの亡くなったお母さんが蝶が好きでした。そんな蝶が描かれた風鈴をみて、弟が勝手に持ってきてうちの窓につけていたんです。ごめんなさい、これが今持っているだけのお金です。どうか怒らないでください」。
ノーザンライツさんは、このメモに感動。その写真をFacebookにアップ。また「この風鈴はうちには3つもあるから大丈夫。もう一つ持っていってもいいのよ。怒ったりしないから、うちに遊びにおいで」とも。
この小さな泥棒とその兄の真摯な謝罪に、多くのインターネットユーザーが「泣けた」「小さいのにしっかりしている」「どうか幸せに育って欲しい」などと語っている。
文/高野景子