ラーメン二郎といえば、野菜や肉がふんだんに盛り込まれた栄養豊富なラーメンとして知られている。麺の量も、スープに含まれる脂の量もたっぷりで、糖質も脂質も充分だ。そんな二郎は、うつ病にも効果がある可能性が指摘されている。
というのも、栄養が豊富な食事がうつ病の緩和に効果的だという研究結果が出ているからだ。
オーストラリアの名門校である、ディーキン大学の研究チームは、食事の質をコントロールすることでのうつ病の改善について調査を行った。うつを患っている成人を対象にして「社会的支援を受ける集団」「栄養士が管理した食事を摂る集団」に分けて観察。
食事を提供される集団は、果物や野菜、穀物、豆類、魚、オリーブオイル、ナッツなどの栄養素が豊富な食事をした。ラーメン二郎でいえばキャベツやもやし、にんにく、麺、チャーシュー(豚)、背脂にあたるものだ。
その3ヵ月後、食事の方の集団は、社会的支援を受けた集団よりもうつ病の症状が大幅に減少。全体の3分の1近くが改善。これに比べて社会的支援を受けた集団は、全体の8%程度にとどまった。
研究チームは「文化や年齢を問わず、栄養豊富な食品はうつ病の症状を軽減する効果がある」と説明している。つまりこの実験結果を考えれば、二郎を定期的に食べて栄養をしっかり摂っていれば、うつにも効果があるかもしれないということだ。
とはいえ二郎は塩分もかなりのものであるし、栄養も豊富すぎるとも言えるだろう。食べ過ぎはほどほどに。また上記の研究結果があったからといって、二郎でうつが治るのか証明されているわけでもないので、要注意です!
文/関本尚子