今月2月14日、体重220kgの超肥満体の男性が道で転び、その男性を起き上がらせるために、市民20人が協力するという事件が起きた。
中国青年網が報じたところによれば、河北省武漢市で暮らす小黄(27歳・体重220kg)はこの日、両親と一緒に肥満の治療のために病院に行くころだった。しかし急に力が入らなくなり、そのまま路上で倒れてしまったのだ。
小黄は体の痛みを訴え、年老いた両親は彼を起こそうとするができず、救急車をよび、まわりの通行人に助けを求めた。
救急車は間もなく到着したのだが、問題は小黄が重すぎて、車に乗せることができなかったのだ。だが、そんな様子を見かねて、つぎつぎに手を貸す者があらわれ、総勢10人で彼を起こそうとした。だが脱力してしまっていることもあり、うまく乗せることができない。
さらに協力する者が増え続け、20人が集まり、なんとか小黄を救急車に乗せることができたのだった。乗ったときには周囲からは安堵のため息とともに、大きな喝采が起きたという。事件は複数のメディアで報じられ、感動的な話として多くの人々に受けとめられた。
それにしても小黄はなぜ倒れたのか。それは肥満治療のため、最近ではおやつなどを食べる量を徹底的に減らしており、そのせいで突然力が入らなくなることがあったとのこと。ちなみに病院に運ばれるも大事はなく、「よりダイエットにはげみたい」と語っているという。
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文・高野景子