地下鉄で清掃の仕事をしている男性が、その仕事による年収が3000万円あるにも関わらず「ちっとも幸せでない」と発言、大きな話題になっている。
カリフォルニア州オークランドのテレビ局KTVUがインタビューを行ったこの男性は、米国サンフランシスコの地下鉄で働いている張梁さん。若い頃にアメリカンドリームを抱き中国から渡米した。そして長年真面目に働いているうちに収入もうなぎのぼり、ついに年俸3000万円の大台に。
給与だけ考えれば“幸せ”なはずの張さんは、なぜ不幸を訴えているのか。それは「休む時間もなく働き、人が嫌がる不衛生な仕事だからだ」と語っている。そして「私は幸せではない。幸せな人生を生きたい」と語る言葉に嘘はない。
1年間ほとんど休まず、18日間、1日17時間も働いたことがあったとのことで、食事をまともにする時間もないという。この職場の労働条件が厳しいために、他に働きたい人が少ないことが、さらに職場環境を悪化させているという。
だがこの張さん発言には、“それだけもらっていれば充分だ”と言った非難が多数あがっており、一方で“本人がそう思うんだから仕方ない”など擁護の声も多数。
まあ、「張さんを助けるためにこの地下鉄に就職したい(あくまでタテマエです)」というのが、ほとんどの人の正直な感想かもしれないが。
参照・画像 KTVU
文/関本尚子