25万匹の動物の首はねる「断頭祭」中止に ネパール・血の奇祭に国際圧力も

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世界の中でももっとも残酷、と非難を受けていたネパールの祭り、通称「断頭祭」、正式には「the Gadhimai festival 2015」が中止になった。09年に開催された際には、水牛、豚、ヤギ、ニワトリなど推定25万匹が、イケニエとして首をはねられたと言われている。

■首チョンパで動物の命を女神にささげる

ガディマイ寺院でヒンドゥー教の神々にイケニエを捧げるこの祭りは、260年前より5年毎に開催。女神カーリーの姉妹であるガディマイに動物の首を切り落とし、その命を捧げることで幸運などを得られるとしている。

■会場には動物の悲鳴と血の臭いが充満

約4万人が参加するというこの祭りでは、その数倍の動物たちが屠られることで、海外の動物保護団体などから大きく問題視されていた。また祭りの開催中には、動物たちの断末魔と血なまぐさい臭いや付臭で充満すると報じられたきた。

■海外からの非難で中止へ

国際的な非難の高まりで中止されたと見られており、同寺院のスポークスマンによれば「殺しと暴力から、平和に帰る時期がきている」とのこと。グローバリゼーションが進んだ結果、和歌山のイルカの追い込み漁、中国雲南省の犬肉祭りなど、他国の文化へ大きなプレッシャーがかかる機会がますます増えている。

文/鷹村優

編集部: