NHK連続テレビ小説「まれ」はスタート週の視聴率は20.6%とまずまずの立ち上がり。しかし同ドラマの直前に「あまちゃん」の再放送(NHKBSプレミアム 7時15分〜30分)がはじまった。しかしかつての人気ドラマが「まれ」の視聴率を奪うのではないかという危惧の声があがっている。
■視聴率の低迷を危惧された「まれ」
3月30日から始まったNHK連続テレビ小説「まれ」(月〜土・午前8時00分〜15分)。一度は公務員の道を選んだヒロインが、夢を持った人々と交流する中で、自分のやりたかったことを思い出し、世界一のパティシエを目指す姿を描いた作品だ。
ヒロインの津村希(まれ)役を務める土屋太鳳(たお)がまだメジャーでないこともあって、視聴率の低迷が危惧されていたが、フタを開けてみれば健闘の数字。希の両親役で大泉洋と常盤貴子が出演したことも視聴率のアップに貢献したようだ。
■ネットからも「あまちゃんの方が…」の声も
しかしBS放送とはいえ「あまちゃん」の再放送は思わぬ伏兵。NHK内で視聴率を奪い合うことになる。ネットを見ると視聴者から「あまちゃん見るとまれがかすむ」「正直あまちゃんの方がおもしろい」「あまちゃんでもらった元気が、まれで帳消しになる」といった意見も散見。
「ただでさえ『まれ』は『あまちゃん』との類似性を指摘されている。それだけに両者を比べて観てしまう人が多いのもうなずけます。ただかぶる内容といっても、海に近い土地を舞台にヒロインが夢を目指すという。まあよくある話っちゃあ話なので、そんなに目くじら立てるほどじゃないのですが」(夕刊紙記者)
■撮影現場が「あまちゃん」再放送で奮起
NHKの局内でも、今回の番組編成を疑問視する声もあがっているという。
ある関係者は「前作の『マッサン』が人気だったので、NHKの幹部が後継の『まれ』に期待してなかったのは事実です。とはいえ、現場サイドは元々『あまちゃん』を意識していたこともあり、今回の再放送に『絶対負けるな』と奮起しているとか」
「あまちゃん」とのバトルで、しりを叩かれたスタッフにより「まれ」の面白さも上昇か? 今後の展開に期待大!
文/原田大