日高屋が2月にリリースした新メニュー「肉そば」(590円)が、ラーメンファンたちの間では「…これ泣ける味だ」として、ひそかに評判になっている。
これまでにも人気ラーメン店が本格的な肉そばをリリースしているが、なぜ日高屋のそれが評判なのか。
■ラーメンマニアも泣かせる味
「小学校の時、土曜は昼に家に帰ってご飯を食べるじゃないですか。その時に父親や母親が作ってくれたラーメンみたいな味がするんですよ。土曜じゃなければ、日曜の昼間とか…そういうノスタルジーがある味なんです」(年間400食ラーメンを食べるラーメンファン)
たしかに、土曜とか日曜とかって親がラーメン作ってくれたりしたっけ。そこまで言うならというので、さっそく食べてみたんだが、これはヤバい!
■野菜炒めがノスタルジーな味わいを
たしかに700円とか800円ぐらいする人気店のラーメンにくらべれば、ずいぶんとおだやかな味。というか家っぽい味がする。たしかに、この味はノスタルジーかも。
たっぷりの豚肉と一緒にいためられた玉ねぎ、そのエキスが溶け込んだスープが美味い! 業務スープの一本調子なラーメンに比べると、これはふくらみのある味がする。
「野菜炒めなんかをしているフライパンでやってますからね、そのエキスも入っていて美味い。この野菜炒めテイストが、カーチャン、トーチャン風の味わいにしているんですよ」
■四十路女の筆者も泣いた!
チューハイを飲みながら食べていると、まだ小学3年生だったころの自分を思い出した、なんだか涙がでてきた次第。トーチャン、カーチャンに、自分が結婚するところ見せてあげたかったななんて。そんな四十路近い女を、泣かせるにくい味がします、この肉そば!
文/高野景子