ジョギングする人に早死リスク 週に3時間以上走るだけで、危険度が高まる

走り過ぎは危険!

■ランニングは死への疾走?

ジョギングが日課になっている人は要注意。週に3時間以上を走る人は、まったく運動をしない人と同じように高い死亡率となっていたのだ。逆に、2時間30分程度が長生きするうえでは、もっとも効果的だったという。

この研究結果が発表されたのは「the Journal of the American College of Cardiology」誌上。12歳以上の健康なジョギング習慣のある人ない人、合計1000人を調査して判明したという。

■時速8キロで週に2時間30分なら長生き

同研究によれば、ジョギングの理想は時速8キロで週に3回程度、そして合計2時間30分以内。これを超えて走るなら心臓への負担が大きくなって死亡率が高まる。

研究者の一人、コペンハーゲンのフレデリクスベルク病院のヤコブ・ルイス・マロット氏によれば「世界中のエクセサイズが推進されているが、適度となる上限は一切触れられていない」という。

たしかに、やればやるほど健康になるように思っていた人も多いだろう。走りすぎて健康被害を起こすなら、いっそ走らない方がマシなのかも。

■学校のマラソンもよくなかった?

またこの研究結果は、心臓への負担と健康のためには、マラソンなど走る必要はないことを示している。そのため、この記事に対してインターネット上では、「体育でマラソンをさせた学校は、我々の健康に重大な被害を与えたのではないか」といった声もあがっている。

とはいえ、週に150分程度のアクティビティは健康を維持する上で重要なので、まったくナニもせずにゴロゴロしているのも当然よくない。みなさん、適度な運動で、よい生活を。

文/高野景子

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