マクドナルドが、昨年の腐肉騒動に続き、またしてもトラブルに巻きこまれている。昨年8月に大阪府の店舗で販売していたフライドポテトに、人の歯が混入していたという苦情が寄せられていたのだ。
記者会見まで開くことになったこの騒動、同社は「混入経路は不明」であり「製造工場、店舗での混入可能性は低い」と見ている。
歯を食べても意外に安全?
今回は見つかったものの、万一、歯を食べてしまったらどうなるのだろうか?
「とくに胃に痛みがない場合は問題ありません、だいたい1週間もかからずに体外に排出されるでしょうが。胃のむかつきや、腹痛があった場合はすぐに医師の診察をうけてください」(歯科医)
尖った歯や大きな歯では中にひっかかって、そのようなトラブルになってしまうこともある。
歯は漢方薬になる?
だが、歯には意外な栄養や効能があるのではないか、なんて話もあったり…。
人間の歯ではないのだが、象牙や虎の牙などは漢方薬として珍重されてきた歴史がある。
「象牙を粉にした『象牙屑』は、解熱・精神安定、解毒、筋肉増強、癇癪、痙攣、寝汗、喉の腫れ、痔ろうなど様々な効能があると言われています。人間の歯にそういった効能があるかはわかりませんが、象牙質、セメント質など成分はそんなに変わりません(笑)」(医療ジャーナリスト)
そのためか、中国などでは人の歯がすり潰されて、偽象牙屑などとして出回っていたなんて事件もある。
とはいえ人間の歯そのものは漢方薬ではないわけで、むしろ抜いた歯は呪術的に使われてきたことの方が多い。
万一栄養があったとしても、どう考えてもやっぱり歯の混入は事件です!
文/原田大