昨日21日にテレビ放映されたジブリ作品「千と千尋の神隠し」。そのなかで、不思議の街に迷い込んだ千尋(千)の父親らが屋台で食べていた、透明でブニューンと伸びる謎の食べ物。肉でもなく、中間饅頭でもなく、半透明の謎の食べ物、あれ、実は東京の中華料理屋などで食べることができるのだ。食べても、作品のようにブタにはなりません、たぶん!
■屋台の名物料理「肉圓」
あれは台湾料理の一つ「肉圓」(バーワン)と呼ばれる物。半透明で楕円形、中には豚肉、たけのこ、しいたけなどの餡が入っている。台湾ではそこに甘辛いタレなどをかけて食す。夜市などでちょくちょく見かけるものだ。
日本では、渋谷の老舗台湾料理店「麗郷」のそれが有名だ。注文するとすぐに出てくるスピーディーさと、その腹持ちのよさとこってりした味がうり。値段も500円と、1000円〜2000円のメニューも多い同店では、リーズナブルなお値段。
■見た目がきれいで、皮がプニプニ
見た目は透明でうっすらと具材が透けて見えてとってもきれい。
はしでもちあげてみると「千と千尋」ほどではないが、お餅のようにのびる、のびる! はしでもつだけでも、そのぷにゅぷにゅした感触が美味しそう、というかもはや、かわいいぐらいだ! かじると、水まんじゅうのような和菓子っぽい感触で、むっちりねっとりして美味しい。
■食べ過ぎて作品みたいにブタになるかも
この店の肉圓はニンニクしょうゆタレがかかっていて、プニプニした皮の部分と、中のしいたけ、たけのこ、肉とあいまって本当にいい味だ。作品内でお父さんががっついていたのもわかります。一つ食べただけで、ずいぶんお腹にたまるので、食べるなら最後の方がいいのかも。
うーん、美味しすぎて、2個も頼んで食べちゃいました。私もブタに変わりそう…。
参照/麗郷 東京都渋谷区道玄坂2-25-18
文/高野景子