あんなに美味しい牛丼でも、体調が悪い時にはちょっと敬遠している、そんな人が多いだろう。だがそんな時にこそ試してほしい、最高に美味しい牛丼の食べ方があったのだ。風邪、二日酔い、胸のむかつき、そんな時にすっごく効くのだ。
■二日酔いにきく牛丼の豆腐、玉子のせ
先日の3連休、30代後半の私(♀)はすることもなく、やす缶チューハイをひたすら飲んでネットを見ていた。そのかいあって、週明けのバイトがはじまると、もうゲロゲロな体調。清掃業なのだが、あやうく自分のブツで掃除の手間を増やすところだった。
「ああ、そういう時は牛丼にね、冷奴と玉子だよ」というのが60歳にもなるおばちゃんの先輩だ。でも、冷奴と玉子ならたしかにのどを通りそう、でも、牛丼をちょっとなあ。そう言うとおばちゃんは「牛丼に全部のっけるの、つるつるして美味しいから」という。
■松屋かすき家で食べられる
さっそくマネをしてみたが、まず、冷奴を置いてあるのは牛丼チェーンの松屋かすき家。吉野家にはない。松屋に行って、牛丼並盛りにやっこと生卵をのせた。あと、聞いていたとおり、醤油をひとまわしかける。牛肉をはしでよけておかないと、あやうく玉子が溢れてしまう。
うん、おばちゃんの言うとおり、のどごしがよくなって、これなら食欲がないときでも食べやすい。それに牛丼の味が、豆腐と玉子でやわらかくなる。ぬるくなってしまいこそすれど、体調よくない時にちょうどいいなあ。普段外食あんまりしないから、牛丼は味が濃すぎるなんて人にもいいかも。
おまけに豆腐と生卵でタンパク質もたっぷり、なので栄養価もまんてん。病気、二日酔い時にこれまたちょうどいいです。なんにしても、美味しかった。
文/高野景子