■東京一すがすがしい場所にあるカレー
東京で一番すがすがしいカレー、と言われていた、池袋西武屋上にある「はまぼう」が10月31日をもって閉店する。池袋西武の屋上は都内デパート最大規模であり、「デパ上」マニアたちから絶賛される場所だけに、ここで食べるカレーは「美味い以上にすがすがしい」と多くのファンに愛されていた。
■デパート店員にも愛された店
ここの屋上飯といえば、「孤独のグルメ」にも登場したさぬきうどんの店「かるかや」が有名だ。だが西武の店員などからは「うどんもいいんですが、この店のカレーやビーフシチューライスを郷愁を感じる味で身近だった」との声も。
■あまりにのどかすぎる空間
サンシャインビルが遠くに見え、とにかく青空が大きくて、近く感じるここは最高の場所だ。平日の昼間だというのに、スパム缶をあけて日本酒をのんでるおじさん、ベンチでゴロリ昼寝しているサラリーマン、子供連れのおかあさん、みんなゆったりしていて、本当にすてきな空間だ。
■うどん&カレーが最高に美味かった!
ここに来たら「かるかや」のうどんと「はまぼう」のカレーの同時に食べる、っていうのが筆者の定番。ルーはレトルト全開だけどごはんはデパートの食堂っぽく盛られていて、ちょっとかわいい。味はなんのことはないのだけど、加えて、このものすごくあっさりしたうどんを一緒に食べて、女だけど、ぐうぐう昼寝するのが楽しみだったのに!
■デパ屋飯は消え行く方向に
都内のデパートの屋上は、遊具のあるところも減ったし、こういうスナックコーナーも排除される傾向にある。ついでに、ペットショップや園芸コーナーもなくなっている。デパートの下の階で、物欲をみたして、最後に心の「抜け」ができるのが屋上という存在。
チープでたいして美味しくないけど、ここでほーっと気を抜いて食べるカレーは最高だったなあ。本日31日もまだやってます!
文/高野景子