「島耕作」作者、人生最後の食にはごはんと化学調味料と漬物…! 美食漫画家が語る「最後の晩餐」

ごはん、高菜、味の素!

■食通漫画家が死ぬ前に食べたいものは超シンプル!

「島耕作」シリーズや「黄昏流星群」「人間交差点」などの作品で知られる漫画家の弘兼憲史(67歳)。漫画界を誇るグルメとしても知られる弘兼先生が所望する、「人生最後の食事」が、実に美味そうだ。

「最上級の魚沼産コシヒカリに、青高菜の漬け物にちょっと味の素と醤油をかけて。思いっきり何杯もおかわりしたい。」というもの。

■下ネタもばりばりのインタビューで語ってた

これは現在発売中の「ビッグコミック・オリジナル」2014年11月5日号(小学館)のインタビューに掲載されている。先生の画業40週年を祝ってのオリジナル企画で、下ネタも全開のディープな質疑応答が繰り広げられていて、とっても面白い。つづけて

「これまで、『麻布かわどき』のトリュフ御飯や『ビフテキのカワムラ』のステーキなどと答えてきましたが、これが最新情報(笑)。」とのこと。

■早速つくって食べてみた!うめえええ!!!

どちらもグルマンたちの間では知られた絶品の料理だけに、それを超えるこの化調ぶっかけ高菜ごはんってどんだけ美味いのか。見ての通りちょっとスーパーを回れば揃えられるものなだけに、もぐもぐ編集部も早速食べてみたのだが。みんな絶賛!

「おばあちゃんぽい美味さ」「味の素って漬物に最高にあう」「末期の飯は、末期の水ならぬシンプルなものが一番」「化学調味料だけで天国感」などなどの感想がとびかったぞ。(ちなみに編集部的にはほんのちょっと醤油をたらすのもオススメ、味の素が爆発した味になるので)

■島耕作というより黄昏流星群な美味さ!

弘兼先生といえば『島耕作』サクセスストーリーが頭に浮かぶ人もいると思うが、本領発揮なのはご本人のセクシュアリティからくる、圧倒的な超熟女とのラブストーリー。50、60女の背肉、二の腕、下腹部をとにかくリアルにセクシーに描くのだ。

『麻布かわどき』や『ビフテキのカワムラ』の料理が、島耕作のヒロイン・大町久美子やピッチピチのニャッコならば、この高菜漬けとごはんは、明らかに『黄昏流星群』のベクトル。しみじみしつつも最高に美しい美味さなのだ。

今晩辺り、100円ショップで近いもの揃えられるので、この料理つくって『黄昏流星群』か『人間交差点』あたりを読んではいかがでしょ。ヤクザの親分とアイドルが恋をする内容のコンビニ廉価版がちょうど売ってますので、超おすすめ。

文/高野景子

編集部: