■飲むように食べられるホイコーロー丼
どんぶりメニューはご飯と具材を一体にして、“飲むように食べられる”ものが最上だ。カレー丼、中華丼、親子丼、カツ丼、牛丼などなど。ここに付け加えたいのが、東京・JR飯田橋にある中華料理店、えぞ松の人気メニューのホイコーロー丼(680円)だ。
■豚の脂身でまるでジュースのようなトロトロ感
同メニューは、こってりとした特製ミソ調味料で、大量のゆで豚バラ肉とキャベツを高温度で炒め合わせ、それをたっぷりの飯にのっけたシンプルな料理。こってりかつボリューミーな味わいで、近所にある東京理科大や、九段高校の生徒らから愛されてきた人気メニューである。
キャベツもトロットロ、豚肉も脂身もトロットロ、それらにからんだミソだれを吸ったごはんもトロットロ、すべてがトロットロなので、このホイコーロー丼、まるで飲むようにして食べることができるのだ。
隣の体育会系っぽい学生がかきこんでいる様子は、のどがゴクゴクしていて、まるで飲んでいるかのよう。
■具材はキャベツと豚のシンプルさ
具材をキャベツと豚肉にほぼほぼ絞り、調味料をたっぷりと使っていることで、このまるで“ジュース”のようなホイコーロー丼へと仕上がっている。ちなみに、卓上のおろしニンニクをちょびっと加えると、味がさらにジャンクになるのでオススメだ。
店員さんたちは無口なハードボイルド感をただよわせ、実にソリッド! またここまで煮こむか!と思わせるほどにメルトダウンしたわかめの味噌汁など、硬軟いりまじった、面白い店としても知られている。
えぞ松/東京都千代田区飯田橋4-4-6
文/鷹村優