ファーストフードチェーン各社の朝食戦線が、すき家の投入した「まぜのっけごはん朝食」(300円)により、大きな変化をもたらしているという。同戦線においては、松屋の牛皿、納豆、とろろなどの小鉢が選べる「定番朝定食」(360円)がこれまで、最強と言われていた。
■松屋の定番朝定を打倒せよ!
そこに刺客として登場した、すき家の“まぜのっけ”は、美味い、安い、面白い!として評価が高まっている。
「まぜのっけの内容は、牛皿、温玉、とろろ、オクラ、かつおぶし、味噌汁、ごはん、卵かけご飯用醤油という構成。値段も安いし、ほとんど松屋の朝定と変わらない。しかも新しいのは、これを全部ご飯にぶっかける、というコンセプト。これが美味いんだ」(15年来の牛丼ファン)
松屋の朝定は、時間のふところに余裕のあるサラリーマンが、ゆっくり一皿一皿食べていくプチセレブスタイル。一方すき家の“まぜのっけ”は、60円安く、ごはんに牛皿、とろろなどをのせまくって食べるため、スピーディーに食べられる。兵隊さんの食事、ソルジャー感にあふている。
■少しずつのせて食べるのがポイント!
一応、一皿ずつ食べていくことも可能だが、人気が高いのはやっぱりのっけて混ぜて食べるスタイル。先の牛丼ファン氏はコピー機の営業や修理のなりわいにしており、時間がタイトなために、この朝食を愛用している。
「僕は味噌汁をごはんにかけて食べる猫まんまは苦手だったんですよね、でもすき家のまぜのっけは別。まずは牛皿と温玉をごはんの半分くらいに載せて食べる、次に、のこったスペースに、とろろ、オクラをのせる。そして全体に卵かけご飯用の醤油をちょいとかけまわす」(同前)
それで、とろろとオクラでごはんを食べたり、牛ととろろを合わせたりして食べていくんだそう。さすがに、そこに味噌汁までかけるのは「やり過ぎだからやりません」とのことで。
■全部をまぜ、味噌汁かけるとヤバイ感じに
筆者も食べてみたのだが、たしかに美味しい! 筆者もさきのファン氏と同じで、あんまり混ぜるのはすきではないので、そうやって食べる。どの具材も味がしっかりとついていて、おかずたっぷりという状態なので、ごはんがすすむ〜。すいません、もう一杯どんぶりでめしください!と言いたくなる。
ちなみに筆者の隣にいたおじさんは、全部をぐちゃぐちゃにまぜこんで、最後にジャーッと味噌汁をかけて食べていた。いや、もう見た目といいその最終兵器感といったら。ゲフーといったゲップに、恐ろしいキノコ雲を見た!
文/関本尚子