「野球ばっかりやってるとバカになるわよ」「サッカーばかりしてると成績さがるぞ」そんなことを子供の頃に言われた人も多いのでは? もしくは現在、子供にそう言っている人もいるのではないだろうか。しかし、それは違うのだ! 運動すると脳の働きがよくなることが判明した。
米国イリノイ大学心理学研究チームが、9〜10歳の子供たちを対象に「運動と脳の関係」について調査を行った。その結果、身体を動かした子供たちの方が、動かさなかった子供たちよりも、頭が良くなっていたのだ。
脳内の白質という部分が多ければ多いほど、集中力と記憶力が良くなる。運動に時間を費やした子供たちはこの白質の密度が濃かったのである。ちゃんと運動している子供たちは、しっかりと勉強し、知識がすいすい頭に入っていくことになる。
研究チームによれば「健康的に運動すれば、白質を介した脳内の神経伝達スピードが改善されていることが分かった」「子供の身体活動が、脳の活動と学習能力に重要な影響を与えることが証明された」とコメントしている。
研究チームの関係者は「世界的に体育の授業が減り、学生が座って生活するようになってしまっているのが残念」とも。なので、この記事を読んだお父さんお母さん、勉強も大事だけど運動も大事。その両輪をちゃんと働かせてあげてくださいね!
文/関本尚子