トンカツ屋が焦って電話をかけてきた!
「ローソンのかつサンド食べました? …なんですか、アレ…美味すぎますよ」
以前に取材したトンカツ屋さんの大将(40代)と電話をしていたら、こんなことを言われてびっくり! 本職をうならせるかつサンドってどんだけ凄いんだろうか…。
店内でのイートインや惣菜でしのぎをけずるコンビニ各社、現在ローソンは「まちかど厨房」というプロジェクトで、「まごころ込めて、お店で手作り」をうたい、店内で作った惣菜を提供している(現在は一部店舗のみ)。
ステマと言われようが美味い!
ここで扱っている「厚切りかつサンド」(税込409円)が、大将にそこまで語らせた“ブツ”なのである。コンビニのサンドイッチは大体200円〜300円台前半なので、400円ごえはかなり高い印象だ。で、食べてみたのだが悔しい…ステマになりそうなほど美味かったのだ、これが。
なんというか、お母ちゃんが作ってくれたサンドイッチと、プロがつくったトンカツを融合させたような味がする。家っぽいソース、家っぽい厚い食パン、タレのしみこんだキャベツ、これらは超家っぽい。っていうか、これだけで美味い(まだこの段階では手抜きサンドイッチ状態、だがアリ! うめえ!)。
そして同社のサイトにも書いてあるように、暑さ2センチのカツがいいのだ。かなりの厚さがあるにもかかわらず、本職が揚げる肉々しいトンカツとは違い、コンビニやファーストフード特有の独特のサクッとやわかな肉質。ドラえもんのひみつ道具が生み出したような、近未来感覚のある柔らかい肉なのだ!
漫画でいうと「AKIRA」みたいな味!
パンや野菜の部分は郷愁があって美味しい一方、肉は我々のなかに未来感のあるワクワクする味なのだ。漫画でいうと大友克洋先生の「AKIRA」に出てくる東京の街というか、近未来を食べている楽しさと美味さがある。
とにかく美味しかったので、トンカツ屋の大将に折り返しの電話をしてみると、
「そうなんだよね、うちら本職のカツ屋が作るのとはまた違った美味さがあって、いいでしょ。うちのかあちゃんも、食わせたらハマったよ」とのこと。
日本の最先端に興味のある外国の方にもおすすめ
今日本で一番最先端かもしれないのはローソンの「厚切りかつサンド」なのかも。クールジャパン好きな外国の方にもぜひ、すすめてみてください!
文/鷹村優