外側は香ばしく、中にはスパイシーでもったりのカレールウ、それがみんなの好物カレーパンだ。だが、逆にしたらどうだろうか。中にいれるのではない、ふつうのカレーのようにルウをかける、ただしパンに…それを出している店が…実在する!
東京の山手線目白駅から徒歩2分ほどのところにある老舗コーヒー店「伴茶夢」。誰かと共に夢を語らってほしい、そんな思いから名付けられたこの店では「カレー」と注文すると「通常の、ドライ、パスタ、パンがございます」などと言われることもあるという。
そうなのだ、ここにはカレーパンならぬ「パンカレー」というメニューが存在し、カレーパンマニアの間でも物議をかもす代物なのだ。でも、とにかく美味いのだけは間違いない。
今回注文したのは「ハンバーグパンカレー」のセットで値段940円。通常のパンカレーなら単品590円、セットで770円だ。セットにはサラダと専門店ならではの美味しいコーヒーがついてくる。
でてきたカレーパンならぬパンカレーは香ばしいトーストを一口大にカットしたものに、スパイスのしっかりきいたルーがたっぷりとかかっているというもの。食べてみるとこれがいい! もう見たまんま想像したまんまの味なのだが、いや、超あり! 超うまいのだ!!
ふつうのカレーライスよりも軽食感があるし、カレーパンよりも汁っけがあるので満足感がたっぷり。
家でカレーを作った時にごはんがなくなって、あまりをカレーうどんにしたりなんてことはよくあると思うのだが、その時、パンがあればぜひともカレーをかけて食べてほしい。本当に、まんますぎる味なのだがうまい。コンビニでもパンカレーが売ってたらいいのに!
カレーもコーヒーも美味しい伴茶夢に行くのもいいし、ぜひともちょうど昨日作ったカレーが余っている方は、今晩パンカレーでいかがでしょうか。
文/関本尚子