チキン事件の真相が公式サイトで明らかに…?
中国の食肉加工会社「上海福喜食品」(上海市)が使用期限切れ食肉を使っていた問題で、先月29日、日本マクドナルドホールディングスのサラ・カサノバ社長兼最高経営責任者は「懸念と心配をかけ、深くおわびする」と謝罪を行った。
そんななか、マクドナルドの公式サイト上にもひっそりと「安心のために、わたしたちができることのすべてを。 日本マクドナルド、安全・安心への取り組み」というページが公開されている。
「まずは、チキン製品に関してお答えします」と書いてあり、事件について真相が明らかになっている…のかと思いきや…。
“消費期限切れチキンを使ったかは、まだわからんよ…?”
「今回問題になっているあのナゲットは本当に日本のマクドナルドで販売されたの?」という質問に対しては
「問題の「チキンマックナゲット」が日本に輸出されたかどうかについては、中国当局の捜査中です。日本向け輸出製品に関する情報は、現在、厚生労働省が外務省を通じて中国政府に確認中ですが、日本向けの輸出製品に成分規格外や基準外があったとの報告は現在のところございません。
今後もこの検査結果に関しましては、厚生労働省と連携し、確認をしていきます。尚、2014年7月25日以降、上海福喜食品製造以外の中国製のチキン商品の販売も中止しましたが、いずれも規格通りの製品に間違いございません」
という回答。
要約してみると「使われたかはまだわからん…、調査中だからな…。使ってない可能性もあきらめていない、あきらめたら試合終了だからな…。少なくともチェックにひっかかるような腐った肉はなかった、と聞いているし…。わかったら教えるよ…。お前らが心配するから、他の中国食品会社からのチキン輸入もやめたけど、問題はなかったんだからな…」ということだろう。
上司や先輩あたりの顔を思い浮かべて、このセリフに置き換えてみていただきたい。大企業だから男らしく「使ったよ、スマン」と言えないのはわかるが、なんという“チキン”な応え。
後味の悪い返答は、かえってこちらも微妙なイメージを持っちゃうんですけど!
文/原田大